エセDJやってみた
【エセ】とは
似ているが、本物ではない、見せ掛け、まやかし、の意を表す。
その意の通り、見せ掛けだけのまやかしDJをやったのはこの私だ。
何故このような事態になったのかは、このブログを読んでもらえると少しは理解できるかと思う↓
https://mashroba.jp/blog/aunbutsushitime-dj-rokkanroom/
そう、DJには昨年の秋頃から憧れていた。だがしかし自分が実際にやろうなんて1ミリぐらいは思っていたけど時期尚早だし、レコードも持っていないし、誰も私にそんなもの求めていないので現実味は無かった。
事態は急転した。あるお人に強く勧められ、断るに断れ切れなかったのである。
いや、断る事は出来たハズだ。
ムリっす、急にそんなんムリっすって!出来るわけないすよ、自分が。
そんな事を言いながら、勧められるがままにレコードを購入し、半分乗り気で自分のDJ姿を想像していた自分。あぁ恥ずかしや。
本当はやりたかったんだろう、お前さん、やってみなよって言われた時、嬉しかったんだろう。
誰かが囁く。それは悪魔でも天使でもない。己の心の中にいる誰かが、心臓なのか脳なのか分からない位置から囁く。
そうかもな、とりあえずやってみたかった心に火を付けてくれたんだ。
チャッカマンM氏。私の心を見透かすあのお人。
レコードを数枚購入し、当日までソワソワしていた。本当にやるのか、本当にこんな曲流していいのか?!
ついにエセDJ本番。
本物のDJに横に付いてもらい、あたふたしながら袋からレコードを取り出し、プレーヤーに載せる。
載せ方もよく分からないし、音のかけ方も分からない。
左側のレコードの曲が終わる頃を見計らい、次の音楽に移るときに途切れないように音楽をかけなければならない。
慣れない手付きで本物DJのヘッドフォンを借り、次の曲を聞きながら?今の曲を聞きながら?音楽ONのスイッチを押す。
本当によく分からなかった。緊張していたし、ヘッドフォンから流れているはずの音楽もよく聞こえなかった。
聞こえてるフリして音楽流す。分かったフリしてヘッドフォン耳にあてる。
まさにエセDJの誕生だ。
数曲流させてもらい、緊張とよく分からない興奮でエセDJは終わった。
あれは何だったんだろう。あれで良かったんだろうか。
謎の数分間。自分でもよく分からないし、聞いていたお客さんもきっとよく分からなかっただろう。
紺色の作務衣を着た女が、DJ僧侶の横で三波春夫と美川憲一の曲を流した、ならまちのオシャレな喫茶店の地下室の防空壕で。
…情報量が多すぎて困惑せざるを得ない。
何から説明していいかも分からない。
とにかくエセDJはよく分からないまま終わったという事実があるだけ。
その事実だけで十分だろう。
エセDJ 防空壕で 正座した