留学に求めるものとは?~ましログらし8
1 はじめに
早いもので、真しろの英国での修行生活(留学生活)ももう20日を切ってしまった。真しろ本人は全く自覚がないらしい。渡英する直前もそうだったが。
今回は、修行先(以下、わかりにくいので留学先と書く)を選ぶ基準について、真しろなりに考えたことを記しておきたい。正直真しろは完璧に自分の思った場所で修行できているとは思っていないし、自分の選択が正しかったとも思っていない。だからこそ、どういう基準で留学先を選ぶと良いか、ありえる基準をまとめつつ、自分が今修行している場所の条件の利点と欠点についてまとめておく。将来海外での武者修行を考えている読者諸氏や、それに興味のある方々の参考となれば幸いである。
2 留学先を選ぶ基準
留学先を選ぶ基準にはどんなものがあるだろうか。あげればきりがないが、ここに列挙しておく。
・ 授業や日常生活でしようするげんごは?
・ どんな学問を学びたいか?
・ 物価や学費などの経済的負担は?
・ キャンパスは田舎派? 都会派?
・ キャンパスの大きさは?
・ 食事はどう調達する?
・ 寮orホームステイ?
・ 寮のお値段と使用できるサービスは?
・ 日本人が多い留学先or少ない留学先?
・ 特別な配慮が必要な学生の支援やバリアフリーの状況は? 受け入れ実績があるorない?
他にもたくさんあるだろうが、いずれにせよ、「留学したい!」と思っても、考えることはたくさんあることを理解しておく必要があるということだ。
3 真しろの場合
可能な限り真しろの現在の修行場について記述する。
真しろがこの約1年、修行先として滞在していたのは、イングランド東部、エセックス州にあるエセックス大学。エセックス州コルチェスターにキャンパスがある。この街は英国で最も古い首都があったとされる場所だ。
自明の通り、授業でも日常生活でも、使用する言語は英語。真しろは言語学を極めるために留学しているが、この大学は国際政治や経営学に力を入れており、文系、理系、その他スポーツや演劇まで学ぶことができる。
これも周知の事実かもしれないが、英国は円に対してポンドがかなり高いので物価も上がっている。学費ももちろん高い。キャンパス自体は正直かなり田舎にあり、街の中心部までは徒歩で40分、バスで15分かかる。キャンパスは日本の大学とは比べものにならないほど大きく、学習棟は1カ所に集中しているが、寮があちこちに点在している。スーパーは大学からバスか徒歩で10分ほどの所にあり、キャンパス内にもコンビニのようなスーパーがある。学食はないが、レストランやカフェがいくつかあり、平日は使用できる。
学生は基本的にキャンパス内の寮に住む。値段はまちまちだが、シャワーとトイレを他の人と共用で使って良いということならかなり安い値段の寮に入れる。真しろはトイレとシャワーが自分の部屋に付いているタイプの寮で、学習棟から近い寮を選んだ。お値段も1番高いわけではないところを選んだ。キッチンはどの寮も共用で、ルームメイトはいない。寮には食事は付いていないので自炊となる。
日本人留学生は比較的多く、学内に日本人会もある。特別な配慮を必要とする学生もかなりおり、真しろのような視覚障害のある学生も複数人在学している。
4 利点と欠点
4.1 利点
上記の条件を踏まえた利点は、以下の通り。
・ キャンパス内に寮があってキャンパスにアクセスしやすい。
・ 広く色々なことが学べる。
・ キャンパスの周りに緑が多く、落ち着いて過ごせる。
・ 買い物できる場所が多い。
・ 日本人が多いので安心できる。
・ 特別な配慮が必要な学生の受け入れ実績があるので安心。
4.2 欠点と解決策
では欠点と、ある場合は解決策としてどんなものがあるのだろうか。
・ 物価と学費が高い。なるべく出費を控え、節約した生活を心がける。
・ 街の中心部まで行くのが少し面倒で、実際中心部も東京のような賑わいがないので、東京から留学してきた人はつまらないと感じる。ただし、レストランやショッピング街はあるし、ロンドンまで電車で1時間半なので悪くない立地とも言える。
・ キャンパスが割と広く、道に迷いやすい。しかし上記の通り、障害のある学生が何人もいるので、視覚障害のある学生が困っているときはみんな手を差し伸べてくれる。
・ 日本人だけでなく、英語を母語としない留学生が多く、ネイティブの英語以外の英語を聞くことが多い。しかし逆にイティブ思考にとらわれず、さまざまなタイプの英語が聞けるし、異文化体験も盛んにできる。
・ 寮に食事が付いていない。一人暮らしの練習と思って自炊を頑張ればなんとかなる。また、買い物できる場所が多いので、多少出費が加さんでも良いのならそれに頼るのもあり。
4.3 まとめ
こうやって考えてみると、真しろの留学先は決して完璧な場所ではない。良いところもあれば悪いところもある。日本から留学してきた周りの学生たちに聞いてみると、あまり良い評価は聞けなかったが、違う国から留学してきている学生からは、とても良い場所だという意見もあった。真しろは、最初のうち、こんな場所で9ヶ月も生きれるのかと不安だったが、買い物できる場所も多いし、留学生も多いのでお互い支え合って楽しい生活を送ることができた。ちょうどよく利点と欠点がある、修行としては最適の場所だったと今では思う。
5 留学に求めるものとは?
留学先を選ぶのは簡単なことではない。留学する国が決まっても、大学はどこにするのか。どんなことを学びたいのか。その大学で本当に良いのか。悩みは尽きないだろう。しかしやはり1番大切なのは、留学したいと思った時に、自分が留学に何を求めているかだ。語学を伸ばすために留学したいのか。専門知識を高めるために留学したいのか。異文化体験をしたいのか。ただ単に海外が好きだから留学したいのか。留学ついでに観光もしたいのか。平和な場所に留学したいのか。自分が1番何を優先したくて、その次に何を優先したいのか。基準や条件を並べてみて考えると良いだろう。
6 Song for You
久しぶりにこのコーナー復活。今回紹介したい曲は、Monkey Magikと岡崎体育のコラボ曲、『留学生』だ。日本語と英語が混ざった独特の歌詞の響きがたまらない。「味噌汁飲みたい」という歌詞は、和食が手に入りづらい英国にいると特に共感する。
ご視聴になりたい方はこちら。
https://open.spotify.com/track/5kNP4j6mrKzd1bZKTW3dEH?si=07InnebATB2W8kUdtzKBAw
7 おわりに
正直今回書いたことについて、真しろはきちんと熟考できていない部類に入る人間だ。是非、今後留学される方は、ここに列記した基準などを参考に、後悔のない留学準備をしていただけると良い。
次回も修行振り返りシリーズの記事をもう1本更新予定である。
それでは今日はこの辺りで。Have a nice day!