#6 就労移行支援事業所に通う
就労移行支援事業所への通所を提案される
ファッ? という感じだったんですよね。
元々は健常者であった美凪は、就労移行支援事業所なる存在を知りません。
そして主治医からは、就労移行支援事業所はたくさんあるから、
納得いくまで見学して選ぶようアドバイスを頂きました。
一口に就労移行支援事業所といっても、
明らかに、身体障害が重い方向けの事業所や、
精神障がい者向けっぽい事務作業がメインの事業所など
様々だったんです……。
こちらも見学前にちゃんとHPを見てアポを取って行くんですが、
せっかくお互いに時間を作って行ったのに、
A型で自分は対象外だと分かったり……。
就労移行支援事業所の違いについてはこちらに詳しいです。
料金などはこちら。基本、通所料はタダで交通費が自己負担ってパターンが多いかと。
利用手順としては、
ネットで自宅近くに就労移行支援事業所があるか調べる
電話してアポを取って見学日時を予約
当日見学。一時間程度。
事業所を決めたら自分で電話して通いたいと伝える。
必要書類を指示されるので事業所に持参して出向いて契約
……となります。
美凪の自宅近くには事業所は多くあったのですが、
A型だったり、あと実際通う方が訓練する様子も見学してみて
なんとなく、事務職のスキルが低めな印象が
引っかかったり……。
やっぱり見学してみないと分かりません。
結果、電車にニ十分弱乗って通う事業所に決めました。
就労移行支援事業所は色々とありまして。
*LITALICOワークス(りたりこ)
*ミラトレ
*ウェルビー
*ココルポート
全国展開で有名どころはこの四つ。
お住まいの地域によってもっとバリエーションはあるかと。
いざ、就労移行支援事業所への通所開始
いよいよ手続きを済ませ通所を開始します。
事業所によって、職業訓練をする時間は様々なのですが、
美凪が通ったところは、
午前:10時~12時
午後:13時~15時開所
でした。
※当時、コロナ禍ということもあって
自宅パソコンで出来たり、AMPM片方だけも出来たりと自由でしたね。
フルタイム就労してるかたならぴんと来ると思うんですが、
どう見ても勤務時間より短い……。
で実際通ってみて、同じ訓練生の様子を見て分かったのは。
就労移行支援事業所に通所する方は、
働いたことがないひとが結構多い。
なので、実際事業所でお仕事向けに「訓練」するのは、
ビーズや工具などを使った”作業系”の訓練や、
パソコンを使ってタイピング、初級のWordやExcel資料の作成……でした。
軽くショックでしたね。
美凪は、正社員として長く働き、
基本的なOfficeのスキルはある。
自分で言いますがそこそこスペックはあるので、
珍しいパターンかもしれません。
そして事業所に出されている求人の資料を見て呆然としましたね。
障がい者雇用という雇用形態で雇われた場合、
給与はこんなもんです。一例。
事務職なら、一ヶ月の給与が15万円が相場。
18~20万円行けば相当いいほう。
パートで時給が1100円以下だったりして……。
作業系はもっと安いっす。
おいおい障がい者の人権ってなんだよ。
んな安い給与、家賃とか払えねえじゃねえか。
自宅から通えねえひとはどうすんだよ??
で美凪は主治医からは障害年金を貰えるよう申請してはと提案されていて、
それで分かったんです。
自分が障がい者だと開示して障がい者雇用で企業に雇って貰う場合、
オープン就労と言います。給与は新卒以下。
自分が障がい者というのは伏せて、健常者の「一般就労」という形態で就職する場合はクローズ就労といい、並みの給与を貰えます。
んな安い給与で普通は自活なんて無理ゲーなので
給与+障害厚生年金のダブル収入でなんとか生きていくんです……。
障害厚生年金は年齢や障がいの重さによりけりですが月五万円が相場かな……。
→障害厚生年金三級だと年間612,000 円。
これを12分割して、
偶数月に二ヶ月分振り込まれます。
まぁ、職業経験なしの障がい者を雇うのには
それなりにリスクもありますし、
健常者に比べるとスペックが落ちるのは仕方ないにしても……。
もうちょっと、どうにかならないのかって思うんです。
人間らしい生活したいですよぉ。
さて障害年金については次回語りましょう。