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れしぴえほん 完成までの記録
こんにちは、ましろ ようです。
今回は先日デザフェスにて発売を開始しました、「れしぴえほん」について、制作の流れや反省点・気づきをまとめたいと思います。
「れしぴえほん」とは
その名の通り、お料理のレシピをイラスト付きで解説した「えほん」です。
えほんの形式にすることで、難しいレシピを分かりやすくしたり、イラスト自体を見て楽しんで頂くこともできます。
また、お料理が得意でないこどもでも、えほんを読む感覚で作って頂けるものとなっています。
「れしぴえほん」を作ったきっかけ
今回作ったきっかけは、私が配信している配信サイト「フォーゼロスタジオ」にて現役のフランス料理人miuranさんと知り合ったことでした。
miuranさんはご自身でもYoutubeでレシピを紹介しており、自分のレシピを広める方法を探っていらっしゃる方でした。
そんな中、私をはじめ数名のクリエイターで始めたアニメ企画「ましろちゃんとおやさいレシピ」にてレシピを考案頂きました。
一方で私は以前から自分のイラストで絵本が描きたい!という想いが強かったものの、その題材がなかなか決まらず…。
そんな中でmiuranさんのレシピを絵本にすればいいのではという案が出て、お互いの「レシピを広めたい」「絵本を作ってみたい」という希望がうまく合致して今回のれしぴえほんの制作につながりました。
「れしぴえほん」制作のながれ
今回の制作のながれは、以下の通りです。(敬称略)
今回は私とシェフのほかに、ディレクターとしてちゃそさんにお手伝いをお願いしました。ちゃそさんは同じアニメ企画でも、ディレクター的な立ち位置で、全体の意見をまとめたり、日程調整や進行・品質管理をしていただいており、その流れもあって同じように進行・品質管理をして頂きました。
制作の詳しい内容としては、以下の通りです。
▶レシピ決定・他ページ決定
・レシピえほんに掲載するレシピをピックアップ
今回は下記の条件を加味して決定しました。
・小学生でも兄弟や大人と一緒に作れる
・工程が長すぎない
・なるべく野菜を使う
・他ページに何を掲載するか
・シェフの紹介
・旬の野菜
・切り方
・道具の説明 など…
▶レシピ手順を文章&イラストに
レシピの手順を書いたものをシェフにいただき、
それを子供でも分かりやすい文章&短めにまとめる。
▶ページレイアウト
全体的に大きく、見やすくというのを意識して、
通常よりも大きな文字・フォントで組んでいます。
また、絵本という形式ということで、
挿絵が目立つよう大きめに配置しました。
▶チェック(ダブル)
もともと私は細かいチェックが苦手…
今回は30ページある印刷物ということもあり、miuranシェフと
ちゃそディレクターにダブルでチェックして頂きました。
miuranシェフには主にレシピの文章の言い回しや
イラストがレシピに相違ないか、材料・分量などの確認をお願いし、
そちらのOKが出たらちゃそディレクターに誤字脱字・ふりがな
チェック、文章が日本語としておかしくないか、複数ページでの
表現にブレがないか(トンマナ全般)をチェック頂きました。
▶印刷用データ作成
最後に入稿用データを作成します。
このとき、ページ番号の最終チェックや全体のバランスを確認します。
今一度全体を確認して、印刷会社に入稿します。
なお、今回はプリントパックで注文しました。
⇒今回はデザフェスvol55(5/21-22)に出すのを目標に作ったのですが…
4/28入稿→4/29データ修正依頼メール→4/30返信→5/1データ修正メール
→5/2データチェック完了→5/9到着
…ここまではかなり余裕があり問題なく完成したと思ったのですが、
完成品を見ると、一部の画像がかなり粗くプリントされており、家族に
見せたところ母は許容範囲でしょという感じだったのですが、弟と妹に
は気になると言われ、私もどんどん気になってきてしまい…売り物だし
せっかく初めての絵本だからこだわりたい…という気持ちになり、
またデータチェックサービスをお願いしていたのもあり、一度
問い合わせてみることにしました。
(データチェックサービスではそこらへんはひっかからなかった
ですか…?みたいな感じで問い合わせました。)
そしてそこからが大変で…
5/10問い合わせ→5/12返信(該当箇所の写真送付依頼)→写真送付→返信
(刷り直しOK)→再度データ送付→5/13データ修正依頼→5/15到着
ということで結局イベントの6日前に到着、そこからまた私が確認し
て、写真を撮って…という流れでかなりバタバタしてしまいました。
今回は私の不手際(背表紙の厚さミスなど)でデータ修正が発生した
部分もあったので、本当に反省しましたし、次回からは1か月くらい
はみたほうがいいかも…と思いました。
反省点・気づいたこと
・今回企画を立ち上げたのが3/15頃で、完成が5/15ということで、2か月で30ページのレシピえほんを制作することができました。
初めての絵本だったこともあり、勝手が分からない部分は手探りでとりあえずやってみようという感じだったので、次回は今回の制作フローを基本として、より効率的な方法を探っていきたいです。
・A4は思ってたよりも大きかったです!笑
でも文字が大きくかなり見やすく仕上がったので、お料理のときに少し遠くに置いても見えそう&お子さんから高齢の方でも読めそうで良かったです◎
(おばあちゃんに、見やすくていいわ~!と言ってもらえました笑♪)
・絵の色みが若干ですが一部くすんでしまいました。他業者にお願いしたポストカードなどは大丈夫だったので、業者によるのかもしれませんが、同じところに頼むなら調整が必要そうです。
・先にページレイアウトをある程度決めておくと後々の作業がスムーズでした。大枠テンプレート決定→細かい要素を入れてみて…みたいな形でざっくり決めておくといいかもしれません。
・今回かなりの量を訂正&修正のアドバイス頂き、本当にお手伝い頂いて
良かったです…!「自分の目だけでは何度見返しても見逃してしまって
いる部分」や、「レシピの写真や動画を見ている人からすればわかる
けど、はじめてれしぴえほんを見てくれた人にとっては不親切な表現」
などもあり、第三者からの目は本当に大切だなぁと思いました。
そして、はっきりと指摘してくださる方は貴重だなぁとしみじみ
思いました。
ということで、今回は初めての絵本制作の流れについてまとめてみました。
また思いついたことがあれば追記していきたいと思います。
絵本制作は、イラストだけでなく文章や文字にも気を配る必要があるので、より細かいチェックが大切だと改めて思いました。
多くの人に見てもらえば見てもらうほど、確率的にミスも減っていくので、次回以降、時間に余裕があったらその分チェックしてもらう時間に回すというスタンスを取っていきたいと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
何かの参考になれば嬉しいです。
ご質問・コメントなどもお気軽にお寄せください!
そろそろ梅雨ですが、みなさんにとって雨の日が楽しくなるようなものが見つかりますように♪