"専業主婦/主夫"はポップになれるか
3ヶ月ぶりにある友人に連絡を取った。
コロナのこともあって、近況報告も含めて。
「コロナの影響もあって無職になったけど、
ゆっくり次を探してる」
といった旨の内容を伝えたら、
「とりあえず主婦業ね!」
と言われた。
私はこの言われ方がしっくりこなくて、
むしろなんだか嫌な気分になった。
彼女はそれを嫌味っぽく言ったわけではない。
むしろ仕事が長続きしなかった上に、
次もやりたいことを仕事にしたいという私の方が
新卒で入った会社で頑張り続ける彼女に対して
なんだか申し訳ない気持ちもして、
ゆっくり仕事を探していることを謝った。
でも、どうして私は嫌な気分になったのか。
"専業主婦/主夫"という言葉が嫌いだ。
なんだか肩身の狭い、古臭い感じがする。
誰にもそう言われたことはないが、
"子どももいないのに何で専業主婦なの?"
と責められている気がする。
もう少しポップな言い方はないのか。
なんでも英語にしたがる風潮なのに、
どうして"専業主婦/主夫"という言葉は
いつまでも古いままなのか。
それで、調べてみた。
英語で
主婦はhousewife/主夫はhousehusband。
全然ポップなんかじゃない。
むしろ日本と同じじゃないか。
ガックリ…
他にも言い方があるらしい。
それが主婦にも主夫にも使える、homemaker。
直訳では"家庭を作る人"
男女共通に使える点は時代に即しているし、
ネイティブの人たちはこのhomemakerを
"家庭をつくることに
積極的に楽しみながら取り組んでいる人"
というポジティブな印象として、
あえてこちらをよく使っているらしい。
ふむふむ。
いい感じになってきた。
でも、
個人的にはもう少し
ポップさやポジティブさがほしいところ。
もう少し探してみた。
そしたら、
イギリスではこういう言い方があるらしい。
home engineer
なんだか格好いいっ!
ポップかは分からないけど、格好いい気がする!
家庭の技術者、家庭の専門家!
ちょっとワクワクしてきたよ。
似たような表現として、
family manager/home economist
/home life coordinater …
なんかもあるようですが、
個人的にいいなと思ったのは、
やっぱり home engineer かなと。
これを調べてみただけで、
ちょっとポジティブな気持ちになれました。
言葉の響きって大事。
なんでも略せばいいとは思わないし、
昔からの言葉を大事にもしたいけど、
時代に即した言葉への移行ができる
英語ってすごいなぁ。
日本語でも専業主婦/主夫が
何かもうちょっとポジティブな意味を込められる
言葉に移行できたらいいのに。
でもそれが今すぐには思いつかないから、
とりあえず今度から
「私、home engineer!」
って言ってみようかな。