
一日でおわる確定申告のやり方をご紹介します【青色申告・フリーランス6年目】
会社を辞めてフリーランスになってから7年目がはじまろうとしています。
これまでの確定申告を振り返ると、1年目は白色申告、2年目からは青色申告をしてきました。
最初の2~3年は毎年リセットされる税金知識を一から勉強し直して、「確定申告ってどうやればいいんだっけ?」みたいな気持ちでやっていたのですが、ここ数年は自分のやり方を見つけられたので、なんと1日で確定申告を終わらせられるまでに成長できました!
今回は、そんな私がやっている1日でできる確定申告の手順を、具体的にご紹介します。
前提条件として…
仕事用とプライベート用の銀行口座とクレジットカードを分けています。仕事用クレジットカードは経費になるものだけを使います。(ちなみに私は楽天銀行と楽天カードを事業用にしています)「いまからじゃ無理…」という方は、来年の確定申告の参考にしてください。
e-Taxを使えば所得や控除の入力は、手順通りにおこなえば簡単にできます。フリーランスの青色申告のゴールは、「損益計算書」と「貸借対照表」を作ることです。それではやっていきましょう!
使うもの
Google スプレッドシート(スマホ/PC)
家計簿アプリ「マネーフォワードME プレミアム」スタンダードコース(月額 500円 / 年額 5,300円)
昨年の確定申告書(PDF)(←参考)
設定しているマネーフォワードの項目(「その他」内)

(★デフォルトで消せないがあるので項目が多い)
①経費
まずは経費をまとめます。これが一番時間がかかるという人も多いと思いますが、以下の手順を使えばおよそ3~4時間でおわります。
1. PCでマネーフォワードにアクセスします(ない人はスマホのブラウザ版)
2. 口座 > 事業用カードを選んで、いちばん下の「家計簿データの出力」からExcelファイルでひと月ずつ書きだします

3. Googleドライブに「2024年_経費」のフォルダを作り、そこに1~12月分のExcelシートを入れます。

4. もう一つGoogleスプレッドシートを作って「仕訳表'24(確定申告用)」と名付けます。確定申告は実質このスプレッドシートだけでおわります。

★名前は何でもOK、一度作ると翌年から使いまわしできるので便利。
5. 「経費」のタブを作ったら、2.で書きだした12ヶ月分の経費をコピペで縦に繋げます。列の順番を変えて、各項目の名前を以下のように変更します。

これで複式簿記に必要な経費の試算表ができました!

経費を合算する手順
① -(マイナス)になっている数値は、編集 >「検索と置換」で空白に置き換えると正数になります
②項目名が変更出来たら、数値が入っている行を選択して、データ >「フィルタを作成」でカテゴリ分けできるようにします
③各カテゴリごとにソートして、項目をコピペ。別タブで計算シートを作って(以下添付)各項目の合算をだします。これで項目ごとの経費が算出できました。
④経費に入っていない「地代家賃」と「水道光熱費」と「損害保険料」を、別途マネフォの履歴から入れます。家賃は按分で×0.4~0.6します。(上記と同じ手順でExcel抽出も可能です)

これで損益計算書 p1の「経費の部分」を全部埋めることができました。

②収入・所得
続いて、収入・所得を計算します。
といっても①の経費に比べてめちゃくちゃ簡単です。
1. マネーフォワードから収入のある口座を選んで、経費と同様に12ヵ月分書き出します。
2. スプレッドシートに「売上」のタブを作ったら、「借方」を左に、「貸方」を右に、次のように項目を作ります。その月の「売上金」と「売掛金」をそれぞれ記載します。
● 売上金:1/15にクライアントから20,000円と10,000円振り込まれた
● 売掛金:月末にクライアントに10,000円と30,000円の請求書を発行した(まだ振り込まれていない)

絵描きとか、Web制作とかIT系のフリーランスならこの2項目だけで大丈夫。借方と貸方の金額は必ず一致しているものなので、左右に同じ金額を書けばOKです。オレンジの部分を合計して、各月の事業所得をだします。
これで損益計算書 p2の「売上の部分」を埋めることができました。

③賃借対照表を埋めていく
青色申告をする場合は、賃借対照表が必要になります。いわゆる「資産」と「負債」を期首/期末(年のはじめと年のおわり)で把握するためのものなのですが、今回は合計をあわせて逆算していく形で、この表を埋めていきます。(貸借対照表の左右の合計金額は必ず同じになる)


すでに確定申告をしたことがある人は、前年度の申告書の金額を入れ替えるだけでOK。なお、これは現金収入も仕入れ金もないフリーランスの例です。せどりや店舗などを経営されている人は、その分を追加で記載してください。
④e-Taxに回答していく
上記の資料+保険料などの支払い情報を手元に置いて、アンケートに答えるように一つ一つ回答していけば、申告書と決算書(賃借対照表含む)の完成です。
e-Taxは年々進化していて「ん?これなんだっけ?」と思ったら注釈がみえるようになっているし、めちゃくちゃ便利。あとは忘れずに送信しておしまいです。送信した内容をPDFでダウンロードしておいて、来年の③に使いましょう。
事前準備として、経費にするものを支払うクレジットカードや銀行口座は1つにしておく、というのがポイントなので来年度の確定申告を簡単にしたいという方は、ぜひ今年から試してみてください。
いいなと思ったら応援しよう!
