68.人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点
1.給料の構造
この言葉に最初驚きました。世間的に○○業界は給料が良い、なんて言われていますが、特に日本企業においては、給料の決め方は同じなのだということを理解しました。あくまで、一般的に22歳や24歳の若者が耐力を回復させて、明日も同じように働くために必要なお金が給料であり、それ以上でもそれ以下でもない、ということです。
「今月は繁忙期だから残業を頑張った」、「たくさんの時間と労力をかけて、こんな成果を残すことができた」としても、私たちがもらえる給料は根本として変動せず、会社にとっていいように働かされているだけなのです。
なにも会社が悪いわけではないですが、日本の資本主義の構造がそうなっていることを始めに理解しました。ではその給料を決めるうえで重要な言葉が次に書いている内容になります。
2.商品の「価値」
本書では、価値は2つある、と述べています。1つは「使用価値」で、その商品にどれだけの便利さや有用性があるかを示す言葉として使われています。そしてもうひとつの「価値」は、どれだけ手間や時間をかけたか、を示す言葉として使われています。
わたしたちが「価値」と聞いて想像する言葉は、前者の「使用価値」だと思います。むしろ「後者」の価値の意味を理解するまでに少し時間が必要でした。ただ言われてみるとその通りだ、となります。
この言葉を聞いて、自分の労働力の価値はなんだろう、と考えました。
例えば、大学院に行って2年多く学んでいる、留学に行った、時間をかけて資格を取得した、など、容易に達成できない(?)ものが自分の労働力の「価値」を築いてくれているのだと思いました。
この価値を築き上げることで、それが「土台」となり、「高い給料」がもらえるという仕組みなわけです。
3.損益分岐点
自分の利益を高めるためには、「給料を高くして、経費を抑える」がもっともわかりやすいと思います。一方で、こんなにコトが上手く運ぶわけではなく、がんばれば頑張るほど、体や精神は疲れ、それを癒そうとお金を使ってしまいます。
この状態を「損益分岐点が逃げていく」と本書では述べていました。
要するに頑張っている人には頑張っている人なりの私生活があり、その幸福度はお金を稼いでいてもいなくても変わらないというわけです。この構造の中でぐるぐる回ってしまう人は、抜け出せず、資本主義構造の中でいいように使われる人になってしまいます。
自分の利益について、振り返ってみたときに、損益分岐点が逃げていくような行為をしていませんでしょうか。ここに目をつぶっているようでは、経済的な自由ははるか先の話である、と感じました。
最後に
こんな言葉が最後に書かれていました。ちょうど仕事を終えて、この記事を書いている自分に問いかけてみると、
「ゼロです。。。」と口に出してしまうでしょう。笑
自分を含めみなさんが、どの生活水準や目標をもって、日々社会に揉まれているかはわかりませんが、少なくとも資本主義の構造を理解すると、会社に文句なんて言っていられません。そこに飛び込んだ自分の責任でしかありません。仮に違う企業に転職して、少し待遇が違っても、日本の企業であれば基本は同じであり、転職に大きな意味はありません。
僕個人としては、やはりその渦には巻きこまれたくないので、資産を作る仕事をコツコツと毎日積み上げる必要があるようです。
その理由も毎日自分に問いただしていきたいと思います。
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