「急ぐ」のと「焦る」のって、実は大きな違いが。。。
あっ、雨だ!
朝の天気予報では、雨だなんて一言も言ってなかったし、傘持ってきていないし。。。
困りますよね、こんな突然の雨。
そして、相当、焦りますよね。
洋服が濡れる、持っている書類や紙が濡れる、靴もその後の手入れが大変。
ここで、注目していただきたいのが、「焦る」とはどういう状況なのか?なんですよね。
想定外の事が起こると焦ってしまう
事前に想像がついて、想定内の事柄が起こっても、焦るとまではいかないかなあと思います。
想像していなくて、びっくりしたり、予定が狂う可能性が高まったりというときに焦る、または、軽いパニックになったりするかと思います。
この焦る状態で行動すると、注意力が色んなことに分散されてしまい、通常では起こさない、間違い、たとえば電車の進行方向を間違えて乗ってしまったりするようなことを、やっちゃうこともあるかもしれません。
また、階段を飛んだり、踏み外したりして、ケガをするかもしれません。
これって、もう無理と無意識に判断して、自分の出来る以上のことをして、挽回しようとしてします。
私はこれを100メートルを5秒で走ろうとすると表現することがあります。
人類最速と言われる、ウサイン・ボルト選手が出した世界記録でも、9秒58。
5秒は、現在の人類ではまず、走れないことを、焦ると、ついやろうとしてしまうかのように行動する。
焦ると、挽回するどころか、普段起こさない新たなマイナスを起こしちゃうかもしれません。
では、急ぐという行動は?
では、急ぐという行動は、どうでしょうか?
現在地点、現在の状況を認識して、ゴールも冷静に把握をして、自分の実力や環境を踏まえて、できるだけ早く到達、完了するべく、実力の範囲内で出来るだけ早く行動すること。
もし、その状況が大事な顧客との面談の時間に間に合わないとしても、気づいてすぐに、お詫びして、次善の策を提示して、相手の判断にお任せするということが出来れば、相手は予定が変わって、気分を害されることがあっても、連絡もなく遅れて来るよりも、まだマシではないかと思いますし、きちんと事前に連絡を入れてくれる人だと、今後の信頼を獲得できるかもしれません。
間に合うかどうかは結果であって、行為ではない
約束時間に遅れることは、決して褒められることではありませんが、間に合ったかどうかは、結果なんですね。
結果は、行動や状況を踏まえての事実かもしれませんが、事実は我々には、どれだけ頑張っても、変えられないんですよね?
我々が出来ることは、時間内に到着するように「行動する」事、遅れそうなら、遅れそうであることを、事前に伝えることで、相手にかける迷惑をできるだけ小さくすることしかできません。
こう考えると、自分が今、想定外の事が起こったことで、「焦ってる」と感じたら、深呼吸をして、全体の状況を把握して、出来るだけの事を、実施可能な行動として具体化して、「急ぐ」ことをすると置き換えて考えてみるのは如何でしょうか?
私の専門でもある、プロジェクトマネジメントにおいても、この発想は非常に有効です。