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昨日は、ゆっくりしゃべる重要性にきづいた出来事として、投稿させて戴いました。

今回は、その後編といいますか、私がゆっくりしゃべることに取り組んだことで得られた効果について、書かせていただきます。

昨日は、下記の4点を例示させていただきました。

  • その物事そのものの理解が深まる

  • 聞き手に伝わりやすい

  • 話し手と聞き手の間に見えないけど存在する「壁」に気付けた

  • 話が上手な人からも、話し方がずるい(上手い)と言われるようになった

この4つ、それぞれについて、私が感じたことを書いてみます。
みなさんは、どうお感じでしょうか?

その物事そのものの理解が深まる

これは、話し手である私自身が、それまで感じていなかった新たな発見でした。

話し手本人ですから、いつも、話す内容は自分自身が熟知していると思い込んでいました。

ところが、ゆっくり(思考スピードを聞き手にあわせる)話すと、全体の中のどこをしゃべっているのか、迷子になってしまうんです。

本当に熟知していれば、多少脱線しても、きちんと元に戻せるはず。

迷った挙句に、頭が真っ白になるということは、繋がっていると順番をたどりながら話せても、どこで何を例えにして話して、結論につなげるといった起承転結がバラバラになってします。

これじゃあ、独りよがりだと痛感させられました。

このことで、ゆっくりしゃべる事によって、話し手のその中身の理解度を格段に高めていないとゆっくりとしゃべれないことを学ぶことができました。

聞き手に伝わりやすい

ゆっくりしゃべる練習をしばらくすると、自分でも変化を感じるようになりました。

原稿を読むようなしゃべり方でじゃなく、抑揚をつけたり、聞き手に考えていただく「間」を作ったりと、単調にならずに、聞き手の思考スピードに合わせて、話す工夫を、意識して試みることができるようになったんです。

早過ぎず、間延びすることなく話せると、聞き手がより理解しやすくなる。

目の前の聞き手に話しているのは、間違いない事実なんですが、どこか全体感を意識しながら、コントロールしながら話すことができるようになったと、感じることができるようになりました。

話し手と聞き手の間に見えないけど存在する「壁」に気付けた

その次には、話し手と聞き手の間に、目に見えない透明な「空気の壁」の存在に気づく事が出来ました。

例えば、場違いな、多くの人の反感を買うような発言をしてしまった場合、その話を聞いていた人たちからの、刺すような鋭く冷たい視線は、その空気の壁がどんどん近づいて迫ってきて、身動きが取れなくなるような状況が生じることもあるでしょう。

また、「暖簾に腕押し」というような、聞き手が全く興味を持ってくださらずに、どれだけ頑張っても、反応が感じられない状況も起こるかもしれません。

でも、そのどちらでもなく、お互いが最適な強さで、空気の壁を押し合いっこしている状況は、双方の理解も十分にできていて、とても心地よいコミュニケーションが実現できている状態といえるかと思います。

この状態の時に、話し手がその空気の壁を押す力を少し弱めると、聞き手のほうから、自然に近づいてきてくれるんです。
無理やり、「聞いてください!」って、学校の先生が叫ぶような注意喚起をしなくても。

この壁の存在は、私が講演をした約1,000人の聴衆にスピーチをしたときにも、実際に機能して、ほとんど全員の方々の視線を感じて話すことができました。

言い換えると、ほとんどの方が、眠らずにこちらに目を向け、聞いてくださったことが確認できた瞬間でした。

話が上手な人からも、話し方がずるい(上手い)と言われた

最後に、経営コンサルタントの中には、とても話すのが上手な人もたくさんいます。
また、そういう人は、他人の話も、その中身に加えて、話し方のスキルも感じながら聞いているようです。

ある時、そんな話が上手な先輩から、「君の話し方で、よくやるあの”間の持ち方”、あれはズルいねえ」と、イジリながらもほめてもらったことがありました。
非常にうれしく、また、感じる人には感じてもらえるんだと、再確認させてもらえました。

要は、伝えたいことが伝わればいいじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私にとっては、練習しないといけない、それもやってみると結構難しいのですが、効能もあるなあと感じた「ゆっくりしゃべる」話し方のご紹介でした。

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