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小澤征爾さんのエグモント

心に残ったエグモント。

小澤征爾さんの指揮で演奏されたエグモントにとてもぐっときた。とても素敵だった。
もう何年も前に聴いたのだけど、訃報が流れた時には1番に浮かんだ。

当時はまだ1回のコンサートの中で何曲か振っていた頃だった。
エグモントの演奏が始まった時に、音圧やオケのピリッとした空気を作り出す魔法使いだと思った。

素晴らしい演奏を聴いて、会場を出るのも名残惜しかったので楽屋出口付近で出待ちをした。
小澤征爾さんが、バイオリンをやっていて将来は指揮者になりたいという少年と言葉を交わしていたのを近くで見ていた。

少年は小澤征爾さんから「指揮をしたいならピアノをやった方がいいよ。」とアドバイスをもらっていた。
そんな彼はもう高校生2・3年生くらいかもしれない。音楽の道へ進んでいるのだろうか。

帰路に着くときは、まだ興奮していてふわふわな気持ちで帰った。

残念ながらもう二度と生では聴くことはできないから、あの時に無理して聴きに行ってよかったなと改めて思った。

小澤征爾さんだけでなく、近年は自分が幼い頃から活躍されている方の訃報を目にするようになった。

若い方のフレッシュで燃えるような才能を聴きにいくのも大事だけど、重鎮や第一人者とされる方はそう言われるだけの理由があるのだから、チャンスがあるうちに聴きに行きたいなと思った。

そんなこんなでクラシックではないけど、今月はずっと生で聴いてみたかった海野雅威さんのトリオを聴きにいく。
とても楽しみ!


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