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最近NAのTier2で見られるアセントのデッドロックに対する考察
導入
こんにちはますごみです。先日なんとなくNA challengersをみていると、強豪チームであるMxSとM80の両チームがアセントでデッドロックをピックするという大事件が起きていました。そもそも最近NAではアセントでのデッドロックが流行っており、DarkZeroやSad Esportsといった強豪チームもピックしています。正直あんなゴミエージェントをピックする意味が分からなかったので今回しっかり見て分析してみました。
分析
・構成
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MxS,M80ともに去年はベスト3には入っていたチームですが、お互いデッドロックをピックしています。M80がヨルをピックしているのが気になる方もいるかもしれませんが、今回はスルーでお願いします。
・ファースト
ファーストではいきなりMxSがデッドロックの強さを見せつけます。それは、デッドロックはラッシュに対して異様なまでに高い性能を持っているという点です。
このクリップを見ていただくとわかる通り、MxSはBに1人、Aに4人という極端な配置をとっています。もちろん今までの傾向からの読みというのもあるでしょうが、この配置を可能にしているのがデッドロックのラッシュ止め性能です。
このラウンド、MxSはまずミッドに大人数で当たるとワンピックを獲得、M80はミッドに敵が多いのを確認するとすぐさまBメインのみの攻めに切り替えます。この判断は素晴らしいです。しかし、Bサイトを守るデッドロックはまずバリアメッシュで動きを止め、グラビネットで1キルを獲得し、味方の寄りも間に合っていくという素晴らしい防衛を見せます。
また、ソニックセンサーの位置を見ると、一見壊しやすい位置にあるようにも見えますがラッシュを仕掛けてきた敵に対してはとても効果的です。
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最近では、ソーヴァによってサイファーのワイヤーやキルジョイのボムを壊してエントリーしていくことが多い中でデッドロックのスキルは自分で投げるものが多く、壊しづらいためラッシュ止めにはより効果的なのかもしれません。
・A挟みのためのバリアメッシュと、それを止めるためのソニックセンサー
この試合は両チームとも多くAショートとAメインとで挟む形の攻めを多用してました。それの決め手となるのがバリアメッシュです。お互いのチームともこの攻め方を行う際は必ずと言っていいほどAショートにバリアメッシュを使ってせめていました。
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今までのアセントでは、この位置にケイオーのグレネードやセージの壁がたかれることが多かったですが、どれも強引に抜けられて数キルをとられる可能性がありました。しかし、このバリアメッシュを使えばそのリスクを極限まで減らすことができるのです。
しかし!これの対策としてもデッドロックのアビリティが置かれています。
それは、Aショートのソニックセンサーです。だいたいがこの位置に置いてあります↓ たまに横向きにおいてあるときもあります。
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次のクリップを見ると綺麗に刺さっているのがわかります。この位置においてあると、ちょうど走りこんできた敵にスタンを食らわせることができます。
・デッドロック警戒のドライに対するトラップ
今までの文章で、デッドロックは速い攻め対しては強いというのがわかったと思います。では、逆に何に対しては弱いのでしょうか?そう、早い攻めの逆はもちろんドライです。しかし、M80はドライにもしっかり対応をしています。次のクリップを見てください。
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これは、先ほどデッドロックのソニックセンサーが置かれていた場所にサイファーカメラとオーメンがいます。これは、ソニックセンサーがあるからといってドライで侵入してきた敵に対するトラップですね。綺麗に刺さっているのがわかると思います。このように、デッドロックのスキルを使ったお互いの読みあいも面白いです。
・オーディン
この試合はお互いに攻めでも守りでもオーディンを購入していました。これには二つの意味があると考えられます。一つ目は先ほどのトラップのところでもあったようにドライに対する対策です。ランクをやっているとわかると思いますが、ドライで進行しているときにオーディンを相手にもたれると格好のエジキにされます。それが一つ目の理由です。二つ目は、デッドロックのスキルを破壊するためだと考えます。デッドロックのバリアメッシュは耐久量がなかなか多いので、それを壊すのにオーディンを使えます。後は、アセントだと普通にオーディンが強いっていうのはもちろんあると思います。
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・【おまけ】ヨルアンチ?
M80がヨルをピックしたというのは冒頭にお伝えしたと思いますが、ヨルがウルトであるディメンショナルドリフトを使った際に、バリアメッシュとグラビネットが邪魔して何もできなかったシーンがあるので抜粋します(笑)一応ヨルウルトのアンチになるのかもしれませんね?
まとめ
ここまで見てきてまずデッドロックは速い攻めにはめっぽう強いこと、もちろん最近はやりの早いリテイクに対しても強いです。そして、それに対するオーディンの購入やトラッププレーの導入などいろいろな面で読みあいを発生させていることが分かりました。これは僕の想像なのですが、デッドロックをピックするとドライ勝負が増えるのでそこに対して撃ち合いで勝負していくというNAらしいピックなのかもしれません。とにかく、凝り固まったアセントの構成にメスを入れるようなデッドロックピックが流行っているのはいいことだと思いますが、正直KAY/Oの方がメリットでかいのでそのうちどのチームも元の構成に戻るんじゃないかと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました。
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