自動運転における航空管制を目指す RideOS

自動運転が当たり前になる時代において全ての車を最適に管理するシステムが必要と言われている。当然に、シェアライドの会社なども企業内の車と交通状況を加味した最適化を意識した運行管理を行っているが、社会としての最適化を追求するためには、企業間及び行政を跨いだ情報の集約が期待される。航空機における航空管制のような役割である。この領域は、Traffic Control Centerと言われおり、全ての車の情報、道路情報、交通情報を統合し、最適な交通の状況を実現するのが役割である。

自動運転の車が、どこからどこまで人を乗せ、空車のままどこを迂回するべきか、前提が異なる計算が必要となる。また、人が運転する車と自動運転車が混在している中では、計算は更に複雑になる。RideOSは世界規模で独立したプラットフォームを運営する野心的な目標を掲げており、Singaporeのスマートシティでの実証実験を計画するなど先駆企業となっている。投資家もSequiaやFordの関連会が名を連ね、今回実施したSeriesBではSiemensのベンチャーキャピタル部門も名を連ねている。大手のライドシェアの会社や自動運転企業も自社での運行管理を志向する可能性があり、独立したプラットフォームが市場が取り切る事は決して簡単ではないが、社会的な最適化の観点からは、現在のライドシェア企業、自動運転技術開発企業、OEM、政府等を巻き込んだ最適な交通の実現が必要である。

RideOSの今後の発展に注目である。

https://techcrunch.com/2018/08/02/rideos-series-b-self-driving-cars/

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