木村将之 [DTVSシリコンバレー事務所MD]

Deloitte Venture Support シリコンバレー事務所MD, Co-Founder シリコンバレー事業開発コミュニティSUKIYAKI代表 Wearable EXPO2018,2017 , AI Conference 2017など国際的カンファレンスで特別講演

木村将之 [DTVSシリコンバレー事務所MD]

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最近の記事

巨大自動運転タクシー市場を狙うWaymo

2030年で約300兆円に達する(UBS試算)という自動運転タクシー市場(添付記事参照) ドライバーのコストがかからないので当然利益率も高い。Googleの自動運転開発企業にあたるWaymoは、既に予想されるマーケット需要量の60%に相当する約82,000台を発注しており、この市場への参入を本格的に目論む。モルガンスタンレーは、Waymoの時価総額を$175Bと見積っており、そのうち$80Bは自動運転タクシー事業から見積っている。自動運転タクシー市場への期待の大きさを伺わせ

    • ヘルスケアデータは誰のもの?

      Google, Apple, Amazonを含むTech Giantが、ヘルスケアデータを患者やサービスプロバイダーがより便利に利用できるようにすると宣言した。試算によるとデータの利用効率を上げると、米国内で$30B(約3.3兆円)の削減効果があるとも言われている。そのため、トランプ陣営の関係機関もこの流れを歓迎しているという。 改革の鍵になるのは、➀電子カルテをはじめとするEHR(Electronic Health Record)の共有化➁患者個人が自ら健康管理のために蓄

      • シリコンバレーに次ぐボストン スタートアップエコシステムとしての魅力

        ボストンがスタートアップ資金調達額でNYを抜いて全米第2のエコシステムに浮上しようとしている。ボストンのエコシステムとしての魅力とは何か。 調査会社CB Insightが集計した2018年8月までのスタートアップ資金調達額は、NYを上回り約$5.2Bとなっており、$100M超の資金調達も2018年現在までで15件と、昨年の12件を大幅に上回るペースとなっている。2018年6月にAmazonが推定約$1Bでの買収を発表し話題になった米国50州での事業ライセンスを持つオンライン

        • 自動運転における航空管制を目指す RideOS

          自動運転が当たり前になる時代において全ての車を最適に管理するシステムが必要と言われている。当然に、シェアライドの会社なども企業内の車と交通状況を加味した最適化を意識した運行管理を行っているが、社会としての最適化を追求するためには、企業間及び行政を跨いだ情報の集約が期待される。航空機における航空管制のような役割である。この領域は、Traffic Control Centerと言われおり、全ての車の情報、道路情報、交通情報を統合し、最適な交通の状況を実現するのが役割である。 自

          自動車業界のiPhoneになれるか 独自のAIチップを作り始めたTesla

          Teslaが自動運転用の独自のAIチップを開発している。開発開始から既に2年以上経過しており、従来のNvidiaの既成のチップに比べ10倍の処理能力を持ちうるという。 AppleもiPhoneで市場を席巻する際にパフォーマンスのKeyとなるSoCを内製化し市場を大きくリードした。走るスマホを標榜するTeslaも自動運転において差別化の源泉となる部品を内製化する戦略で、Appleのように市場を席巻することができるのか。今回の内製化は注目である。 https://techcr

          自動車業界のiPhoneになれるか 独自のAIチップを作り始めたTesla

          シリコンバレーで挑戦する日本企業

          日本企業のシリコンバレー進出は増え続け、過去最高となっている。最近は何を目的にシリコンバレーに進出しているのだろうか。企業の進出の目的が変わってきている。 ■技術スカウティングを目的にした進出 従来は、次世代プロダクトにおいて差別化要因になる技術を求める「技術スカウティング」を目的にする企業が多かった。技術スカウティングでは、顧客ニーズを良く知る既存事業部とすり合わせ、次世代プロダクトの要件を明確にできれば、対象企業を見つけることができる。ベンチャーキャピタルへの出資など

          シリコンバレーで挑戦する日本企業

          AIが人を動かす時代~人を動かし始めたUber~

          Uberが乗客とドライバーを思い通りに動かし始めた。 ■乗客を動かし始めたUber Uberが開始したサービスにExpress Poolというサービスがある。乗客がUberのアプリが指定するポイントまで歩くと、通常のUber料金の50%~75%Offで乗車できるというサービスである。Uberの料金は、通常のTaxiより30%~40%ほど安いが、そこからの割引である。30km以上乗って$15程度しかかからない事もある。サンフランシスコなど都市部の駐車場料金は、2時間で$30

          AIが人を動かす時代~人を動かし始めたUber~

          自動運転の覇権争い~Intelはイスラエルで名乗り~

          Intelがイスラエルで自動運転に関する世界最大規模の実証実験を開始した。 今回の実証実験の規模は100台程度であるため、自動運転で先行するカリフォルニア州でWaymo(Google)が自動運転車として登録している約50台の倍の規模であり、カリフォルニア州で最多の約100台を登録しているGMと同等の規模であり、世界最大規模の実証実験であることが分かる。 イスラエルは、Intelが昨年1.5兆円で買収した世界の運転補助システムADASのシェア70%超を持つと言われているMo

          自動運転の覇権争い~Intelはイスラエルで名乗り~

          継続的巨額な赤字が勝利の方程式~ユニコーンスタートアップの破壊的戦略

          ユニコーンスタートアップには、既存産業を破壊する勝利の方程式が見られるという記事。 記事によると、その方程式は「とにかく顧客を獲得し、市場を支配する。それまでは、巨額の赤字を計上し続けながら、競合を市場から追いやる。その後、独占状態に近くなってから価格を上げて儲ける。」というもの。Uberは昨年だけで45億ドルの赤字、Airbnbも創業から9年間赤字を続けた後、EBITDAベースでようやく黒字になったという。巨額の赤字を続けながら顧客を拡大し、他の競合を市場から追いやる手法

          継続的巨額な赤字が勝利の方程式~ユニコーンスタートアップの破壊的戦略

          Teslaの自動運転×ライドシェア参入のインパクト

          Teslaが独自の自動運転ライドシェアネットワーク構築について言及した。UberやLyftのように目的地まで効率的に乗客を移送する性質か、Airbnbのように所有者が車を使っていない空き時間に車を使用させる性質のものを想定しているようである。 CASE(Connected, Autonomous Driving, Shared, Electric)と称される自動車産業の革命を牽引してきたTeslaがライドシェアに参入する意義は大きい。ライドシェアが実現すれば、地球温暖化対策

          Teslaの自動運転×ライドシェア参入のインパクト

          プライバシーか、利便性か? 自ら個人情報を管理する時代へ

          Zaiusという米国スタートアップが$30Mの資金調達を行った。Zaiusは、企業が取得した顧客データ、チャネル別の販売データを分析し、BtoCのマーケティング効果を高めるサービスを提供している。顧客のオンライン行動履歴、リアルタイム行動分析による詳細なセグメンテーション、広告のパーソナライズなどを行う。ターゲットに対して、最適なタイミングで商品のレコメンドを行うことにより、メッセージあたりの購買率が33%、キャンペーンの成果が50%も向上するという。顧客情報、個人情報を活用

          プライバシーか、利便性か? 自ら個人情報を管理する時代へ

          LiDARスタートアップがもたらす新たな自動車業界地図

          自動車業界では、2020年を目途にした自動運転車の開発が話題になっている。 鍵を握るのがLiDARセンサー。LiDARセンサーは自動運転における人間の目にあたる役割を果たす。レーザーを照射し対象物までの距離を測定するセンサーであり、自動運転に必須のセンサーの1つと言われている。つい最近まで自動運転の実証実験用に使用されているLiDARセンサーの価格は、$40,000~50,000と言われ、十分な距離を測定可能で、精度も高く、壊れにくい、安価なLiDARの開発が自動運転車普及

          LiDARスタートアップがもたらす新たな自動車業界地図

          自動で価格、資産条件を改善し続けるサービス

          ドイツの保険スタートアップClarkが$29Mを調達した。 同社のサービスは、アルゴリズムがユーザーの保険ポートフォリオを分析し、より条件が有利になるお得な保険商品をおススメしてくれる。 ユーザーが、一度保険商品、条件などの登録を行えば、勝手に保険の条件を改善してくれる。 記事によると、既に10万ユーザーを獲得しており、取り扱い高は約2年で10倍の$310Mに急成長、ヨーロッパ最大のデジタル技術を活用した保険会社となっているという。 従来の証券ポートフォリオの自動改善、

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          【シリコンバレー発 地球を救うバイオテクノロジー】

          IndieBioはシリコンバレーに拠点を置くバイオテクノロジーに特化した世界初のスタートアップ育成機関。IndieBioが選抜したスタートアップのプレゼンテーションは面白い。4月17日に実施された選抜されたスタートアップのお披露目会(Demo Day)では、「温暖化」「食糧問題」「病気、失病からの解放」など地球レベルの課題を解決するバイオテクノロジーを活用したアイディアが次々と発表された。 ■IndieBioとは? IndieBioは、「バイオテックの資金調達は高額である

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          植物性ハンバーガーがお手頃価格で

          Impossible Foodsが開発した植物性ハンバーガー'Impossible Burger'をお手頃価格で食べられる日がやってきた。今回発売される植物性ハンバーガーは、大手ハンバーガーチェーンWhite Castleの$1.99のミールに組み込まれ全米140店舗で供給予定。私が3月にシリコンバレーPaloAltoのハンバーガー屋でImpossible Burger食べた際には$10以上であり、コスト面、量産化でまだまだ課題があると考えていたので、今回の低価格、多店舗での

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