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生き残る・サバイバル
もうすぐ70歳だから思うのではない。人生一般の問題として、特に、組織上、仲間あるいはライバルが消えていくこと。もうヤッターって感じはない。最期は、みな死ぬだけ。それも一人寂しく。
公務員で永く勤め、定年後も再任用でやっていると、超偉いさんで辞めて、それなりの嘱託なんぞで再び組織関係でたまたま会うと、よく話にでるのが、「いつまで偉いさんなんか、バカじゃないか。」の眼差しである。
もはや現役時代の権勢はない。もちろん後輩などとの人間関係から、それなりの力はあるだろう。たかが知れている。国権でのトップクラスならともかく、一介の職員、少しぐらいの幹部では、全然である。辞めたら、その日からタダの人。ご先祖様である。大事にしているけど、仏壇でジッとしていてねっていう存在。ちょろちょろするなよと、みんな思っている。
昔、ジャック・ニコルソン主演の映画で、そんなのがあった。やりてのトップにいた男が、定年退職、自分では、能力、権力、人望もまだまだあると思っていた。数日、会社を訪れると、もう何の影響力もない。かえって邪魔、それに打ちひしがれる。そんなストーリーだ。ぬれ落ち葉とでも、いうべきか。実際、そんなものである。
私も、試しに、20年前、管理職をしていた職場にアルバイトに行った。
そのとおりで、お互い、それを熟知・認識していた。妙な摩擦もなかった。あれば、不利益は当方。
閑話休題、年寄は、基本的には、何もすることはない、生活は年金で、十分賄える。趣味といっても、たいしたものではない。これから死ぬまで、自分が退屈しないような、好きなことを創ることが大事と思う。ひとそれぞれで、いろんなことができる、しないと健康を維持できない。ボケる、認知症になる。
早朝、散歩している。静かだし、車も人も少ない。いまは暗いし寒いけど、いずれ、それも明るい温かい時期も来る。別に昼間でもいい。私は、夕方も、ウォーキングに出る。今度は、世間の動きを感じるためである。スーパーや書店へ立ち寄る。ネットだけでは、社会や人の動きはわからない。
年寄りは頑固、お互い、意見の合わないこともある。現役なら、利益確保、人間関係維持のためには、意見をひくこともある。年寄りは、そうではない。自分も他人も。
そうやっても、せいぜい自由に活動できるのは、元気な人で、80歳半ばまでだろう。
それまで、元気に健康で頑張りたい。
そう思うこの頃である。
できれば何か形に残るまともな世間を驚かせることをやってみたいとは思うこともある。
犯罪まがいは絶対しない。それが鉄則。