アガサクリスティ『そして誰もいなくなった』を読んで
有名な推理小説である。一昨年から老いの手すさびに本読み、読書である。若い頃、それも高校生になっての興味と関心の赴くままの喜びである。とても趣味とは、よう言わない。
時間もある、まだ気力もある。読書のジャンルも多方面に拡がる。
そして、いま外国のスリラー小説に立ち至る。
アガサ・クリスティへ。
まず『そして誰もいなくなった』、図書館で英語のペーパバックも発見した。ただ、これはすぐ返した。英語としての原文は、次回にした。ほんとうは、その著者の言語で、読むべきだと思う。
感想文ではない。
数日で読み終えた。面白い。10人の男女が、ある島、兵隊島へ手紙で呼び出し、招待される。お互いは知らない。島に着いてから、なぜって感じ。しかし、怖いことに、みんなでいるときに、その十人、一人ひとりが人を殺した事実を指摘される、誰が指摘したのかもわからない。
日々、次々と死んでいく、毒殺や不自然死、そして自殺もある。
十人がみんな死に絶えたあと、警察が捜査しても犯人はわからない。
結末を最後まで明かさず、後日譚のような形で、真相を明らかにしている。
最後の顛末を知らなくても、その過程で推理小説として十分面白い。
いろいろ考えさせられた。
私は、恥ずかしながら、最後の顛末を、真剣に読まなかった。
本文だけでも、十二分に面白かった。
かえって、最後の真相説明がないのも、面白いかと思った。
最後の女性が自殺、これが犯人か、しかし、ちょっと。
ネット検索で、結末を知って、要はネタバレ。
話は、拡がる、参考になる。いろいろな生き方、考え方。
そうだったのかって。
反省を込めて
おやすみなさいませ、また明日という日を愉しみに