台風は、どっか行った。数日間、うろうろと困った台風だ。別に嫌がらせしているわけじゃない。永居は困る、さっさと遠くへ行ってくれ。
久しぶりにビールを飲んだ。別に、台風の停滞にイライラした、あるいは、熱い暑いでスカッとしようとしたわけじゃない。目について、久しぶりに飲んだ。独りで。単身赴任しているとき、仕事を終えて、独りで飲んだ。
意味もなく。
飲み始めたのは、30歳過ぎてからだと思う。
元々全然、飲まなかった。大学は中退、ひきこもり、社会復帰した後も、マイペース、酒飲むどころか、女性とも男性、上司や同僚とも、あまり付き合いはしなかった。
世の中、段々とそうはいかなくなる。
飲み会が多い、公式だが自腹の会費制、団体旅行まである。
政治に金がかかるという。東国原さん、橋下さんが言うように、仲良くなり意思疎通を図るために、高級料亭が必要なのか。
真剣に議論するには、会議室やなんやらがいいのではないか。
ものを食べながら、酒を飲みながら、真剣に天下国家を議論できるのか。
それは政治家のはなしとして、
もうリタイアした人間には、酒は要らない。
なのに永いこと、酒を飲んだ。独りで、たまに数人で。
何度、禁酒、断酒したか。
ものすごい数、大げさにいえば、星の数ほど。
67、68歳ぐらいか、憶えていない、なんのきっかけもない。
そろそろって感じかな。
一日やめ、ニ日ひかえ、三日おさえ、そうしてずっと続いた。
ある日またぶりかえした。
最近は、ずっと止めている。時々飲むが、続けない、それができた。
アルコール依存症とは違うらしい。依存症は、もっとキツい惨いものらしい。それほどじゃなかったみたい。ただの酒飲みの習慣換えってところ。
結果オーライ、酒はやめた。
悪いところひとつづつ改善したい。
いいところもあればわら悪いところもある。人間だから。
人間もながいことやった、そろそろお開きだけど。
まだまだ。