年寄りも古稀過ぎて、次は喜寿、いつまででも生きているつもりか、周囲は年寄りがたくさんいる。めでたいか。
公務員を定年退職後再任用2年足らず勤めて、その後は、別の組織へ再就職、アルバイトなどで65歳でリタイア、結局、たいしたことはできなかった。いろいろ反省する。民間会社のように儲けるか潰れるか、そんな心配はなかった。
ああダメだった、出世しなくても、それなりに収入はある。そんな気分、おちろん多くの同僚のなかには、仕事に行き
づまって退職や病気になったり、惨いのになると自死する者もいた。
どうにも対応できないことも多々あった。普通の公務員が経験しないような、アッと驚くこともやらされた。それなりに面白い職業人生だった。
しかし、いやなのは9年間、家族と離れて単身赴任生活を送ったことだった。娘の一人が心の病に罹り、妻一人で対応させたこと、あとの娘3人、放任はいいけれど、いろいろ苦労させたし、監督も指導も十分でなかった。
なんとか近くに置いてもらえただけでもありがたいと思っている。
もう終わった。
数え72歳になり、終活とか年賀状じまいとかの哀しい言葉に気がつき、わがことと思えるようになった。
もう実行するべきときなのだ。
過去を忘れよう。
残った余生ではない、これからの人生を愉しもう。
もう組織はない、自分と家族、そして友人や知人、遠くの親類と。
気の合う人達だけを。
数は少ない、同じように年寄りがほとんどだ。
がんばるしかない!
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