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韓国映画『国際市場で逢いましょう』を観て

 昨日に引き続き、放送大学面接授業での韓国映画2本目『国際市場で逢いましょう』、朝鮮戦争、それは日本が欧米列強に準じて海外進出していった時代の後、敗戦。アメリカとソ連の両大国の勢力争いと共産主義の勃興という時代であった。日本の植民地であった朝鮮は、それぞれの大国によって北と南に分かれて独立した。
 北にいた主人公の父母と兄弟は、南へ避難するべくアメリカ軍に付いて逃げたが、軍船に乗りきれず、民間商船に乗る間際、主人公は船に乗り込む際、背負っていた幼い妹の手を離してしまう、後ろから別の避難民が妹を掴んだという感じだった。それで父は妹を探して、一家離散。
 哀しい話、ベトナムでも、アフガニスタンでも、アメリカ軍は、同様な撤退をした。歴史は繰り返す。
 主人公は、船長になる夢を追って、港で運搬を仕事としながら、さらに高収入を得るため、ドイツへ炭鉱夫として親友とともに出稼ぎに出た。重労働に耐えながらも、同じ韓国人の看護婦である彼女と愉しい日々も過ごした。恋もある、苦しい仕事もある数年、ビザ切れで帰国、それまでに炭鉱で落盤、同じ韓国人の看護婦を分かれた。
 ところが数か月後、主人公の店前に看護婦の彼女が現れる。
 浜辺で妊娠を告げられ、ドギマギ。つい、「ドイツ人なら名前は・・・」なんて口走って、彼女からビンタ、いわずと、「あんたの子よ。」
 そういうこともあろう。たった一回だけの・・・。エッて感じ。
 で、結婚した。
 また稼ぎのため、ベトナム戦争へ軍属で参加、現地人の避難、撤退に遭遇、あるいはベトコン(正規軍ではないベトナム人ゲリラ)の攻撃により、負傷する。とにかく生きて韓国へ帰還する。
 韓国人の感情の激しい表現、だけど、ほんとに感情が籠っている。怒るときははでに怒る、哀しい時ははでに泣く、それはそうだ。怒りや悲しみを抑えることはない、喜ぶときは、大いに喜ぶ。日本人は、見習うべきだ。
 変に抑えるのはよくない、しかし国民性だろう。
 永い年月、いろいろなことが、起きる。
 特に、避難したとき離れ離れになった妹との再会、テレビによる別れ別れになった離散家族をあわせる番組で再開、これは泣けた。たいしたものだ。
 韓国映画、なかなか面白いと思う。いままでも折に触れて、よく観に行った。今後もファンになって、観に行きたい。
 あまりフイクションに感動しないが、この映画、三度以上泣いた、涙が出た。いい映画だった。
 今回、ストーリーを書いた、そのストーリーの流れも、大変、面白く、よくできたものでした。
 あと2本、それぞれ印象的で、また韓国ファンになりました。
 映画感想文の書き方、もっと上手に、感動したことを書ければいいと思う。感動が先に立って、感想文に、それを出せないのが残念。

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