一人しかいない兄弟との付き合い
少子化で、兄弟は一人だけ、弟。父は五人兄弟、母は六人兄弟。昔、小さな仏壇には、全然知らない名前だけの記載があった。あれはなんだろう?中国の一人っ子政策、日本でも似たような雰囲気、空気かな。私は空気は読まない、こどもは娘四人、もっともっとと思う。いい加減でやめた。妻も中年になりかけ、最期の娘で「もう、だめ、あかん。」どれで終わり。いろいろ金はかかるが、いまもっと総合的によかったと思っている。孫がまだ二人しかいないのが不満ぐらい。
弟は、勉強はよくできた。日本で二番目の成績優秀な大学、日本で二番目の大きな生命保険会社へ就職。その後は、鳴かず飛ばす。最初の頃、ボーナスが数倍どころではなかった。結果的に、終わりごろ、退職金は、負けてないのではないかと推測された。世の中、厳しい。
若い頃、早く結婚しろ、口が酸っぱくなる、それを越して罵倒したり、陰グチュグチュ文句を言われたり、見合いの世話もした。結局、独身。まだまだ日本では、結婚して半人前、子供を育てて一人前が普通。同棲結婚、LGBTなんて飛んでる人だけ。趣味は趣味、秘すれば花。勝手に好きなように。気持ち悪い。想像したくもないけど、してしまう。
勉強好きなけに、囲碁・将棋・麻雀などは強い。音楽や謡曲など、私には何が面白いかと思うような発想、それは他人の勝手、どうぞお好きなように。娘から、「従兄弟がいない。」とよく文句を言われた。妻の側には一人だけ、それも30半ばで独身、病弱。日本人減るばかり。
母が先月亡くなって、相続問題発生。相続人の同意が要る、戸籍謄本や印鑑証明よこせとしきりに。母を自分の住むところへ連れって、すぐ返し、一人住まいさせた。その経緯は何となくわかる。しかし資産は自分で取り込み、遥かな土地から銀行経由でリモートコントロール、仮面エリートだけに、金遣いは荒い、母の金で。ほっといたが、ここにきて、資産凍結解除は無視、相続確定まで銀行預かり。
どうするか検討中、何事でも意見が合わない。お墓や資産処分、まったくバカじゃないかと思う、弟もそう思っているかもしれない。故郷を遠く離れてお墓を誰が、どう管理するのか、自分の死後、樹木葬とか遺言とか、死んで他人がちゃんとしてくれると思うのか、死んだらお仕舞。全然かみ合わない。大企業の勉強だけの偉いさん、困ったもんだ。決裁だけしてくれればいいって感じの存在だったんだろう。東芝の車谷社長みたいに、サッと辞職なんて離れ業を珍しい。
兄弟は他人の始まり。せいぜい仲良かったのは、中学生まで、それ以後、50年以上経った。妻とは20代終わりからだが、40年仲良くやっている。これからも死ぬまで。