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朝は、まだ蕾だった百合の花、夕方、フッと気づくと立派に美しく咲いていた。

 わが娘四女は、こころの病、作業所に通所している。実際のところ、不治の病、私たち老夫婦、いずれもっと高齢化する。姉妹はいるが、障害者である妹の面倒を見る余裕はない。なんとか自分で生活しているのが関の山、楽観的に考えて、親がいなくなれば、状況が変わることもありえる。それは望外のこと。現実的ではない、特に親亡き後は、私たちには、どうにもならない。いないのだから。
 祖父母、父母の行く末を見てもわかる。死んでしまえば、後は、良かれ悪しかれ、生きている者しか動けない、当然のこと。
 出来る者は、好きなように。出来ない者は、出来る支援、準備を可能な限りやっておくしかない。
 障害者には、ありがたいことに、生きるすべも考えてくれている。まず、動き出したのが、グループホーム、自立を促す、まず社会生活ができるように、そういうハンディも持った人が集まって生活するシステム、監督者というか保護者もいるらしい。
 親に寄り掛かっているだけの人たちに、自立を求めるのだから大変な仕事ではある。しかし、そういう状況に頼らざるをえない。
 自分たちの終活は、まぁなんとかできる。こっちの本格的な終活は、これからだ。ライオンが崖からこどもライオンを突き落とすって感じがある。でも、どれだけじゃだめだろう。
 人間世界は、もっと厳しくって、残酷だから。

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