カラヴァッジョ、久しぶりに見た
もう何年前のこと、大阪の阿倍野という繁華街、昔は、雑然とした、いわゆる危ない地域でもあった。二十年くらい前から、しだいに改善された。行政や住民の努力もあって、たまに行くと、行くたびに綺麗になっている。
東京と比べても、遜色ないといえるかどうかは別として、昔を知る人は、みな、スカッとしたと思うことだろう。
私も、その一人。
博物館、動物園、JRの駅、その他周辺の大きな建物や施設の近く、大阪のシンボル、通天閣も、なんか気分的に立派に、カッコよく見えてくるから不思議である。
若い頃、面白半分に、西成と呼ばれる、この地域、夜、出かけてみた。
ジャンジャン横丁、将棋店というか、多くの人が将棋盤を挟んで、将棋をしていた、ごく普通の風景、有名な坂田三吉のいたところである。
しかし、通りでは、酔っ払いが、どつきあいの喧嘩をしていた、別に誰も止めないし、さほど大きな喧嘩ではない、ごく普通の風景。また、パチンコ屋の入り口では、なにか不都合があったのか、店員数名が一人の客を追い出していた。
それでいて、拳銃や刃物は使っていないので、殺伐、危険は感じなかった。
でも、そういうところだった。
いま、その別の駅、新今宮駅の近くで、かの有名な星野リーゾトがホテルを建ててるという、もう建っているかもしらない。時代は、流れが速い。
地盤沈下、著しく、企業は、本社機能を東京へと移し、大阪は、名古屋や福岡に追い付かれそうな雰囲気だった。
しかし、なんやかやの努力が実って、大阪がクローズアップされる場面が多々あるのは、ほんとうに嬉しい。
コロナ騒動でも、東京の小池知事に対して、大阪府知事の吉村さん、よく互角以上の存在感を示した。ただ単に、東京の次ぐ感染者数というだけではなかった。大阪維新会か日本維新の会か、わからないほど維新は、関西中心、野党第一党的雰囲気になりつつある。
大阪に、もっと活力がほしい、まだまだという感じ。
縁あって、大阪に住んだ、転勤族でありながら、7年もいた。
そこで、カラヴァッジョ、あまり知らなかった。阿倍野に、あべのハルカスという、東京スカイツリーと向こうを張る高層建物ができ、早速見に行った。そのかなり上の方で、美術展が開催されていた。
せっかくなので、観てきた。
いい絵だった。勉強になりました。
いろんなところで、知識と興味を拡げて、愉しく人生を送りたい。
絵画は詳しくないが、感心したのは、スペイン行ったときのダリの絵、そしてゲルニカだった。教科書などで、その存在は、知っていた。しかし、特に、ダリの絵は、本物を見ると、すごいな、この絵は、と驚きをもって観た。
余生ではある、すこしでも面白く愉しく過ごしたい。