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2024年9月20日(金)「内臓料理(動物)・血を使った料理」

今日の東京は曇り時々晴れ。
朝方の最低気温は24℃、日中の最高気温は35℃迄上昇。暑かったです。明日も34℃予報ですが、明後日からはお天気が崩れ始め、来週は最高気温が30℃に届かない日々が続くとなっているので、恐らく夏も今週末で終わりなのでしょう(やっと、ですね)。過ごし易くなれば良いですね。さて、

昨日は「開業準備・創業融資」についてお伝えしましたが、今日は「内臓料理(動物)・血を使った料理」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はモンゴルの羊の解体で出て来た血を腹腔に溜めて血のソーセージ作成用に掬っているモノ。グロ写真、スミマセン…)。

血を使った料理と言うモノが内臓料理に該当するのか否かはさて置き(笑)。
世界には様々な血を使った料理があります。

様々と言っても、大きく分ければ血を豆腐状に固めた血豆腐(主として中華圏)、アトは小腸に血を入れて茹でたソーセージ(主としてヨーロッパ等)でしょうか。アトは血を直接飲んだり、アルコールに混ぜて飲んだりするスッポンやらマムシやらもありますが、ソレは今回は除外(笑)。

まずは血を固めた血豆腐。中国ではxue3 dou4 fu3(シュエドウフゥ)と言って、鍋物(火鍋…huo3 guo1…フゥオグォ)の具材としたり、スープ(湯…tang1…タン)の具として結構一般的ですね。主に豚の血を固めたモノが多いですが、偶には鴨の血を固めたモノもあります。豚の血豆腐なんてのはスーパーでも既製品として売られているホド普通の食材です。豚の血はさておき、鴨の血なんてそんなに沢山取れるモノでもないので、鴨血湯なんてのは比較的珍しいメニューじゃあないですかね(乏しくなりつつある我が記憶では…)。
味の方はと言えば、まぁ鉄分は当然多めだけれども、レバーほどではなく割とサッパリ系なカンジ。比較的軽いレバーと言ったトコロでしょうか。慣れれば、美味いモンですね。

その次の大きなカタマリとしては、血を使ったソーセージ。コレは世界各国色んなトコロで作られてますね。恐らく一番有名なのは一般的にブラッドソーセージと言われるヤツで、イギリスのブラックプディング、フランスのブーダンノワール、ドイツのブルートヴルストなんかがあります。中国では特に東北地方に血腸と言う料理があるし、韓国にもスンデと言われる血のソーセージがある。日本にも、沖縄のチーイリチーマタギが作る血のソーセージなんかもあるみたいですね(詳細不詳ですが)。
まぁ、夫々の地域によって血だけのモノもあれば、血に米やら小麦粉やらタマネギやらニンニクやらを混ぜて入れたりするモノもあり、色々ですね。でも、そうやって作られたソーセージは、今の日本で売られているソーセージのようにクズ肉も使われていないし、食品添加物も入れられていないので、カラダにも良いし、美味いですわねぇ。所謂、マジメに作られているソーセージ、ですね。

前々から何度かお伝えしてるように、自分は大のモンゴル好きで、タイメン釣の為に13回・オオカミハンティングで1回・出張で1回(笑)、計15回モンゴルに行ってますが、そんな中では遊牧民のゲルにお邪魔して、羊をモンゴルのお作法に則って解体し、ザイダスと呼ばれる血のソーセージも(お手伝いし乍らではありますが)作ったコトもあります。実に合理的で、とっても美味かったですねぇ。
モンゴル式解体では、大地に血を一滴も垂らすコトなく解体するので、解体時に出て来る血は腹腔に溜め込むようにしていて、ソレを柄杓で掬い、キレイに掃除した小腸に詰めて血のソーセージを作るんです。ホント、彼らは戴いた命を全く無駄にしない。究極のSDGs生活者ですよ。

捌いた羊の腹腔に溜めた血を柄杓で掬い出す。
腸詰め用にキレイに処理した小腸。
その血を同じく捌いて取り出してキレイにした小腸に入れる。
血を詰めた腸を茹で上げれば血のソーセージの出来上がり。
どうです?美味そうでしょ!?実際、とっても美味いんです~!

と言うコトで今週はコレにて。
明日迄は暑いようですが、ソレ以降は秋突入。
あんまり天気は良さそうではありませんが、良い週末をお過ごし下さりませ。あ、また三連休ですね。
来週初には季節も変わるようなので「二十四節気・『寒露』の時季のメニュー(案)」についてお届けする予定です。

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