2024年11月18日(月)「未利用魚・ダツ」
今日の東京は曇りのち晴れ。
朝の気温は17℃、日中は気温が下がり続けて18:00時点での気温は11℃。気温は更に下がり続けて、明日の朝の予報最低気温は5℃。北から来ている寒気団の影響で、今週は寒くなるようですね。
昨日からは二十四節気・立冬の末項、七十二候の「金盞香(きんせんかさく)」(水仙が咲く時季)となりました。コレだけ寒くなりゃあ、そりゃ水仙も咲きますわなぁ(笑)。さて、
先週末は「開業準備・取り揃えなきゃいけない購入物リスト」について書いてみましたが、本日は「未利用魚・ダツ」について書いて行きたいと思います(冒頭画像は以前築地場外で買った格安のハマダツ)。
ダツ。
知ってますかねぇ。一般のヒトは殆ど知らないと思いますが、潜るヒトであればご存知の方も多いのでは無いかと思います。特にナイトダイビングをやるダイバーのヒトならば。
ダツと言うサカナは、光るモノに向かって来る習性があり、且つその嘴は尖がっているので、特にナイトダイビングをやっているダイバーが水中で懐中電灯を照らすと、その光に突進して来て運が悪いとダツのその尖がった嘴でダイバーがヤラれっちまう、と言う悲劇が起こりかねないと言うコトで恐れられている存在なのであります(まぁ、そんな事態には中々ならないとは思いますし、実際お友達ダイバーの中でヤラれたと言う話は聞いたコトありません)。
ダツはダツ科と言う独立した科を形成してますが、その上のダツ目となると、トビウオ科やサヨリ科、サンマ科等も入ってくるので、その仲間であると考えて良いと思います。現に、姿カタチについてはサヨリにも良く似てますしね。
ただ、そのダツについては市場で見掛けるコトは殆どありませんね。豊洲市場に入ってくるコトは無いし、地方市場でごく偶~に見掛けるコトがある程度。
サイズこそ可也大きめではあるものの、姿カタチはサヨリに良く似ていて、捌いたカンジ(例えば、中骨が三角になっていたり、三枚にした段階でナニやら青っぽいカンジであったりするコト等)もサヨリに似てます。
サヨリについては、特に「閂(かんぬき)」と言われるサイズになると相当な高級魚扱いになり、確かに美味いのですが、このダツだって実は結構美味いんですよね(サイズ的には閂ドコロか、棍棒サイズですけどね)。
以前築地場外にある「築地にっぽん漁港市場」内にあった高知漁連のお店に1m超のハマダツが400円で売られてたので買って食ってみました。小骨が多いので、その点だけには注意が必要ではあるけれど、ソレさえ気にしてキチンと処理していれば、大型のサヨリに負けない位の美味さは持ち合わせていると(個人的に)思ってます。刺身も、焼きも充分に美味いおサカナでありましたよ。
上述の通り中央市場等には出回るサカナではありませんが、味的には悪くないサカナだと思うので、入手する機会があればお出ししたいサカナの一つではあります。
明日は「有害鳥獣・鹿肉に関するウンチク話」についてお届けしたいと思います。