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7月3日(月) 「醗酵食品・うるか」

今日の豊田は昨日に続いて晴れ、午後はやや曇り、夕方にまた晴れ。
最低気温は23℃、最高気温は34℃迄上昇。ほぼ、真夏ですね。
昨日からは二十四節気夏至の末項、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」(半夏(烏柄杓)が生える時季)のようです。カラスビシャクなんて見たコトも、聞いたコトもないですねぇ(泣)。この頃迄には、田植えも終える時季であり、稲がタコの足のように沢山生るように、とか苗がタコの足の吸盤のように確りと根を張りますように、との願いを込めて関西ではマダコを食べる習慣がありますね。さて、

先週末には個人的に大好きな「醗酵飲料・ウィスキー(Lagavulin)」についてお伝え致しましたが、今週はコレまた個人的に大好きな「醗酵食品・うるか」についてお届けしたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

「うるか」と言うのはを使った塩辛のコトで、ボラの卵巣(ボラ子)で作るカラスミナマコの腸の塩辛であるコノワタと並ぶ珍味として有名です(日本三大珍味と言うと、カラスミとコノワタは当確なのですが、3番目にはうるかが入ったり、くちこが入ったり、ウニが入ったりと、諸説あるようです)。
うるかは大別して鮎の内臓を原料とした「苦うるか」、苦うるかに鮎の身も混ぜ合わせた「身うるか」(身だけで作るモノもある?)、鮎の真子(卵巣)と白子(精巣)を原料とした「子うるか」の3つがあります。
作り方は至ってカンタン。アユの内臓や真子・白子を取り出して(この作業が実は一番面倒臭い)、その重量の15~25%程度の塩を混ぜるだけ。ただ、漁期中には毎日新たなワタ(内臓)を足すコトも必要だし、攪拌するコトも重要なようです。そんなこんなで2ヶ月~1年、2年熟成させたら完成。子うるかの場合、真子や白子が充実するのは禁漁期間開始(通常は10月1日)前に取るコトが望ましいので、9月の1ヶ月間程度に捕獲した鮎じゃないとイケないと思います。ソコもある意味面倒臭いトコロでしょうか。

味の方はと言うと、苦ウマですね。
食べ物の中で、苦いモノってのは実はソレほど多くはなく、代表的なモノとしてはニガウリ(ゴーヤ)、サンマの内臓、サザエの肝位で、他にはあんまり思い付きませんね。
そんな中でも、うるかはサンマの内臓、サザエの肝と並ぶ、日本三大苦ウマ珍味と言って良いのではないかと思います(個人的感想ですが)。単に苦いだけではなく、渋みもあるし、少々のエグみもあり、そんな中にも甘みもあるし、ちゃ~んと旨味もある。まぁ、オトナの味、酒呑みの味です。

本来ならば季節モンなので、晩秋の食べモノではありますが、大半は瓶詰にして市販されてもいるので、コレはお店に常備しておいても良いかも知れないですね。鮎を大量に仕入れられるようなコトがあれば、自作するのも悪くないかなぁ。

と言うことで、明日は「未利用魚・ミシマオコゼ」についてお伝えして行こうと思います。


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