2024年10月16日(水)「醗酵食品・酸菜とザワークラフト」
今日の豊田は曇り、偶に雨。
朝の最低気温は19℃弱、日中の最高気温は25℃チョット。流石に曇りがちであり、多少雨が降ったせいもあり、少々気温は下がりましたね。さて、
昨日は「未利用魚・ツノナガチヒロエビ」について書いてみましたが、本日は「醗酵食品・酸菜とザワークラフト」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。
酸菜とザワークラフト。
片や中国の白菜、片やドイツなどのキャベツの漬物と言うか塩漬けです。
共通しているのは、元々の野菜を塩に漬けて乳酸醗酵させて食べる保存食であると言うコト。
ただ、酸菜についてはそのものを直接食べるコトは殆どなく、鍋や炒め物の調理用の素材として使われるコトが多いですね。ソレに対し、ザワークラフトについては主にはソーセージやらアイスバインやらの肉料理の付け合わせとして食されるコトが多いようですが、サンドイッチに入れたり、ホットドッグに挟んだり、煮込み料理の素材としても使われたりもしてるようです。
この間「内臓料理(動物)・血を使った料理」の中でお伝えしたドイツのブルートヴルスト(=ブラッドソーセージ)の付け合わせとしては定番のようですね。そのようにザワークラフトと言うとどうしてもドイツのイメージが強いですが、実はヨーロッパでは結構一般的な醗酵食品であるようで、フランスやポーランド、北欧・東欧・ロシアなんかでも食べられているようです(まぁ、キャベツの塩漬けなんて誰でも思い付きますからねぇ(笑))。
オモシロいと思ったのは、ザワークラフトの起源はハッキリとはしていないようなのですが、13世紀のモンゴル帝国によるヨーロッパ侵攻の際にもたらされたのではとの説があること。となると、コレによって酸菜とザワークラフトと繋がるコトになるのですが、その信憑性は懐疑的だとの由。だって、キャベツの塩漬けなんてモンゴル人に教えて貰わなくても、ヤレますからねぇ(笑)。ただ、ロマンはありますね。
そして、酸菜。コレには思い出があるんです。今を遡るコト32年ほど前、中国語のお勉強の為に台湾に約1.5年ほどおりまして、その際に可也の頻度で食べていたのが「酸菜火鍋」。白菜を塩漬けにして乳酸醗酵させた酸菜に豚肉を加えて鍋にしたヤツ。コレがめちゃ美味くて、昼メシ等にお勉強仲間としょっちゅう食ってましたねぇ。ソレが酸菜との出会い。その後、三度の中国大陸駐在をするワケですが、主にいたのは北京。元々酸菜と言うのは中国の東北地方で最もポピュラーな食材で、北京も東北地方には近いと言えば近いので、色んなトコロで酸菜を食す機会がありました。また、最初の北京駐在は約30年前で、今の北京とは違って古き良き時代の近代化がされ始めたばかりの北京でしたので(The人民中国、と言った時代。人民服着てたヒト多かった(いや、殆どか)し、自転車の洪水も沢山。一般人の自家用車はほぼ皆無で、公用車の黒いクルマか赤い夏利(シャレード)と黄色い面的(ハイゼット)のタクシーが沢山(笑))、冬が近付いて来ると街のアチコチに白菜が山と積まれ、冬の保存食として人民の皆さんが沢山買い込んで行く風景を良く見掛けました。皆さん、家で保存して自家製酸菜も作ってたりしてたんでしょうなぁ。懐かしい。
そんな酸菜とザワークラフト。乳酸醗酵させた食品であるので、当然カラダには良い。ビタミンBやらミネラルやらも含まれているし、食物繊維もたっぷり。従って、中性脂肪減らしてくれたり、コレステロール下げてくれたり、腸内環境を整えてくれたりと、良いコト尽くめ。
美味しくてカラダにも良いとなれば、食わぬワケには行きませんねぇ。
そして、両方とも作り方は非常にカンタン。刻んで塩に漬けて放置するだけ。
ソレで美味しくてカラダに良いモノが出来るのであれば、作らぬワケには行きませんねぇ。
アトは、どの料理に仕上げるのか、考えねばなりませんが。
コレはやりたいですね。
明日は「漁師料理・ぐら汁」についてお届けしたいと思います。
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