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2024年11月14日(木)「漁師料理・石焼鍋」

今日の豊田は終日ほぼ曇り。夜には雨になるみたいですね。
朝方の最低気温は14℃、日中の最高気温は18℃。今日の午後に東京に戻りました。東京も曇りで、コレから雨になるみたいです。さて、

昨日は「内臓料理(魚)・カニミソ」についてお伝えしましたが、本日は「漁師料理・石焼鍋」について書いて行きたいと思います(冒頭写真はコチラから拝借しました)。

石焼鍋。
コレでネット検索すると、韓国のトゥッペギ(韓国のチゲ系料理に使う土鍋(石鍋?))が出て来ちゃったりしますが(笑)、コレは秋田は男鹿半島の漁師料理です。

如何にも豪快な漁師料理ってカンジのモノであります。漁を終えてフネから上がって来た漁師達が暖を取る為に焚火をするワケですが、その焚火に予め石をブチ込んでおき、その間に食事用に獲って来たサカナをブツ切りにしてその他具材を木桶に入れておく。焚火で充分に熱せられた石を摘まみ出して、その木桶に放り込み、一瞬にして調理して出来上がり。豪快だけど、気を付けないとカンカンに熱くなった石で火傷しそうですねぇ。

コレに使う石はそんじょソコラの石では熱で割れてしまったりする可能性があるので、男鹿半島近辺では火山の噴火で出来た熱に強く、波で揉まれて丸くなった熔結凝灰岩が使われるのだそう(現地ではコレを「金石(かないし)」と言っているのだとか)。400~800℃でも割れないってんだから、随分と丈夫な石なんですねぇ。この石は男鹿北部にある約7千万年前の地層より海中に崩れ落ち、長い年月をかけて丸く磨かれた金石は量が乏しく、今となってはとても貴重な資源になってしまっているのだとか。金石の名は「内部に隙間がなく硬くて割れにくく、高温に耐えて金属のように真っ赤に焼ける」ことに由来してるのだそう。通常の石よりも内部まで熱を蓄えるコトが出来る為、水に入れてもすぐ冷めず、この石があるからこそ石焼鍋/料理は実現出来ているのだとか。この石がポイントだったんですね~。
今でこそ、漁師料理と言うよりも郷土料理として、香りの良い秋田杉の桶なんかを使って供されるコトが多いようですが、もっともっと昔は岩の窪みを使って調理してたってんだから、中々に野趣溢れる漁師料理だったんですねぇ。カッコええじゃあないですか。

この鍋に入れる具材としては、矢張りこの辺りで良く獲れるマダイやソイ等の魚貝類に加え、地場で穫れた野菜や海藻等。そりゃあ、マズかろうハズはないですね。高温の石で一瞬で調理完了となるので、素材の旨味が中に閉じ込められ易いのだとか。因みに、味のベースは味噌。

この手のモノは目の前で作って貰えると中々に臨場感も迫力もあるので、きっと楽しいのでしょうが、そもそも金石を手に入れるのが容易では無さそうであるコト、火傷リスクがあるコト等を考えると、お店なんかで出すのはハードルは高そうですねぇ。
でも、オモシロい。何某かの方法で活用出来たらエエですね。

明日は「開業準備・取り揃えなきゃいけない購入物リスト」についてお届けしたいと思います。

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