HCD-Net(基本コンピタンスについて)セミナー

HCD-Netセミナー/HCDコンピタンス知識編のセミナーへ参加してきました。

講座の目的
HCD(人間中心設計)のコンピタンスを発揮するために必要な知識の習得

講座の内容

コンピタンスの書き方やユーザ調査の手法などを中心としたセミナーでした。下記に講義内容の重要点をまとめをしました。

ユーザー調査の定義


ユーザ調査をする目的
ありのままのデータ、ユーザ自身も気づいていないような『本当の目的』『本当の課題』を特定する。

デザイン思考=マインドセット、思考法
サービスデザイン= メソドロジー、手技法の体系
HCD=プロセス、進め方の企画と体系
これらの三位一体(Triangulation)がなされてこそ力を発揮する

ユーザ調査計画(A1)

エンドユーザの課題(暗黙的な要求)を掴む

目的別に定量調査と定性調査のどちらか、またはどちらも実施か考える
定量(計算できる)調査
実施目的:仮説検証/仮説説明=what&how知ること
定性(新しい、未来を想像したい、演算出来ない)調査
実施目的:仮説発見/仮説創出=Whyを知ること


ユーザ調査実施のポイント(A2)

常にフラットな視点でデータをとる意識をもつ
事前知識や仮説を鵜呑みにしないこと。インタビューなどの手法を使う時は、舎弟関係で話をすると本音(暗黙的な要求)を引き出しやすい。

分析法を踏まえて調査手法を選択
アンケート
データマイニング
インタビュー法
観察法

簡単な調査に惑わされない
気軽さや簡単さ、量の多さだけで調査の手法を選択しないこと。プロジェクトにあった手法を計画すること。

定性・定量データ分析のポイント(A3)

単にレポートすることに留めない
『ユーザ要求事項の明確化』
模造紙と付箋紙が出来てくて終わり、作って満足では無意味

客観性・再現性・一般性を常に意識する
ビジネスissueにコミットできるような内容

現状のモデル化(A4)

単にレポートすることに留めない
次のプロセスで使うことを目的とするレポートを作成する。

発見からのユーザへの共感(SympathyではなくEmpathy)を意識する
Empathy
現代の思考
他社の目で見て、他社の耳で聞いて、他社の心で感じる!
自分ではない他者の目線が重要!!!

Sympathy
昭和の思考
自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分の心で感じる!
俺だったらこうする!!!俺だったら…の目線は間違い

感想
HCDとは?何となく、人間を中心に物事を考えてレポート書けばいいんでしょ!ぐらいにしか思っていませんでした。このセミナーを受けて、ユーザ調査計画、調査、調査したデータの分析、モデル化までの一連のプロセス(全項目の一部ですが)があり、書く項目によっての手法や抑えなければならないポイントなど、書き方のコツが何となく持ち帰れたと思います。
今回の研修が良い入り口となり、HCDについて勉強しより深い理解をしていきたいと思いました。

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