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BTSは、日本のアーティストとどう違う?

ここのところ、いきなりBTS熱が再発した私。
60歳を目前にした女が、だよ。

サンクスギビングを含む3日間、もう、見まくり。

そこでちょっと考えてみた。

なぜBTSは世界で受け入れられ、日本のソレは受け入れられにくいのか、
そこには2つの大きな理由があると思う。

1)
1つめは音楽的なこと。
BTSの音は、まずは聞いてて変じゃないんだよ。
 
日本の音楽だって悪くない、と思いたいんだけど、まがりなりに5リズムのティーチャーとなって、何千、何万という世界中の曲を聞いていると、日本の曲がいかに昭和にひきずられているかがわかる。それはアレンジの問題であり、日本に住んでいる人には気づきにくい部分だと思う。だって、聴き続けてるから。
 
アレンジの特徴として、日本の楽曲は曲が最後、大きくなって、シンフォニー系で終わるのが多い。
たとえば「冬の華」(中島美嘉)なども、そのままアコースティック感満載でいってしまえばよかったものを、最後にシンフォニーのストリングスが入ってくる。そしてジャ、ジャ、ジャ、ジャーン〜!って終わる、あれがどうも恥ずかしいのだ。恥ずかしいっていうか「え?」なのだ。何もソコ、もういちどプッシュなくても!と思う。2度推しの御涙頂戴系、美空ひばりがショーの最後に奈落へおりて行く、を、3分ちょっとの歌でやられたら、ちょっと重いんだ。 いわば手放しがない。委ねがない。

これ、エグザイルでもそうだからね。
エグザイルのバラードでも、最後はシンフォニーだし、エグザイルのとあるアルバムに限って言えば、なぜ最初のスタートが「しゃららららん」で始まるウンドベル?
そこを聴いて「カッコいいか否か」を聴き分けられる人間が、BTSはメンバーにいる(多分SUGAはわかると思う)ということ。ダンスもしかり(JIMIN, J-HOPE)
 
これ言っちゃったら終わりだけど、ダン池田とニューブリードとか、NHKの「#&♭(シャープアンドフラット)」の頃からぜんぜん変わってないの。
 
だから、クラスでかけたいなあ、と思っても、日本の曲はなんだかかけづらい。いっそ評判がいいのは、小野リサによるボサノバ・カバーとか、だ。

世界はアイドルでも皆、歌上手い。ダンス上手い。小手先じゃない。
また、うまくない人には踊らせる必要がない。そこ、大きく違うと思う。
ここ、コリアンのグループは頑張ってると思うんだよね。
  
  
2)
二つ目は、民族的なメンタル。
 
韓国へ行った時、日本との違いで、その大らかさに驚いた。炭鉱があり、資源が採れる国ならではのおおらかさ。さすが大陸のはじっこ。島国との違いのようなものを感じたなあ。
たとえばアカスリへ行っても、湯船からジャージャー溢れるお湯と、めっちゃ暖かくして、暑過ぎたら大きな扇風機(映画スタジオにあるような直径1.5メートルくらいのもの)をガンガンに回していた。
省エネを心がける日本と、桁違いの豊かさ、大らかさを感じた。

床暖房、オンドルも、どんなご家庭にもあるとのこと。それが人を家を温める方法であり、木の床に直に布団をしいて寝ると言うクッションのなさ(日本的観点から行くと繊細さに欠ける)とは裏腹に、家ごと温める強さ、あったかさ、みたいなものを感じた。
人でも仲良くなれば、スキンシップがすごい。
くっつく、人を温める、これが大きなところなんだろうな。

何が言いたいかというと、その温かさや大らかさは、何事も隠させないし、何事にもひるまない人間を作るのかな?って思った。
僕貧乏だから!って言えちゃうところ。僕昔ブサイクだったから、ってカラっと笑って言えちゃうところ。
ワークショップですごく下手クソな歌でも「歌います!」って堂々と歌ったのはコリアンの女の子だった。その下手な歌はとても心が伝わった。

臆さない、という意味でいえば、実際にロサンゼルスのコリアンタウンはどんどん大きくなる一方、ジャパンタウンは小さく小さく、質をあげてまとまっていく。質が向上しないと自信を持って出せない国民性の日本と違い、韓国は、そのパワーでガンガン行く。質なんて、ワールドワイドなステージに乗っかれば、なんだって向上する。

結局、日本人はいいものに仕上がらないと出せないのだ。
恥ずかしいという「エゴ」が邪魔をする。そんな気がする。

だからBTSのインタビューを見ていても、好きな外国の番組は「フレンズ」だとか平気で言っちゃうし、韓国の演歌系の歌もYoutubeでも楽しそうに歌う。それに対して「恥ずかしい」のではなく、自国を誇りに思い、自己もたっぷり肯定しちゃうところが私にとっての目覚めでもあった。

私は「自分の劣っているところ」を恥ずかしいと思い、自分の英語はまだまだ通じない、と今でも思っていたが、彼らは彼らの英語で堂々と世界に通じてる。
 
ビヨンセなどを超える人気を得た今ですら、ただそれを楽しんでおり、ビヨンセなどに臆するしたりしないし、肩を並べようともしないし、ただ、人間として、気があったら友達になる、というスタンスに見える。だから、カープールカラオケのジェイムス・コーデンも、トゥナイトショーのホストも、皆、彼らを好きになるのだ。ちなみに脱線するが、カープールカラオケのジェイムスのスゴいところは脳内メモリが音楽に対しては一回聞けば覚えられるらしい。

もしかしたら、日本人ってさ、私も含めて「競う」んだよね。
・世界のスタンダードと競う。
・自分がスタンダードであるかどうか、というレベルと競う。
・人と比べる。

自分たちが世界を楽しませてあげよう!とは思ってない。
自分は世界レベルかどうか、競う。
悲しい性だ。

それらは、昨今は絶対に通じない。
コラボするところのエネルギーでしか、通じあわない。
だって、そのアーティストが認められる、認められない、のレベルやエゴは、見る側にはどうでもいいのだ。
皆、楽しみたいのだから。楽しませてくれる人が愛されるのだ。

私を含めた日本の古いやり方は、成功することに対する考え方が違った。
自分の表現したいことを伝えるのではなく、また、楽しむのでもなく、「成功するというそのもの」に魅力を感じたり、「自分がどう見えるか」にフォーカスしちゃってるんだよ。これ、気をつけないと今のコーチング、成功哲学、自己啓発、こっちへ走ってると思うよ。

私も含めてそうなので自戒の念を持って書いているところ。
そういうことを考えていたので、本当にここのところ、もう成功がどうの、っていう考え方はどうでもいいと思っていて、日に日にそれが強くなる。

BTSは、そんな感じのエゴが全くない。がんばってるけど、メンバー全員が楽しさにフォーカスしている。少なくともそのように見える。
そこがBTSを見て、清々しくすごいなあ、と思うんところなんだよね。
 
全米一位を続けてるDynamiteの衣装はGucci(ここにお借りした写真のは違うかも。Jinの衣装はサンローラン)。それも楽しそう〜に着てる。
Gucciがどうこう、じゃなくて「レトロでいいね〜」的に着てる。

なんだかBTSを真剣に3日間見て、ワークショップ行くほど学んだ気がする。

 

とにかく、せめてダイナマイトを踊れるようになりたいと思う。

さ、練習しよ。


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