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こんな時代だからこそのロシア語・初級 3

まえがき

この読み物はシリーズものになります。バックナンバーはこちら。

さらに文字について

いかに「異文化」でみんなが持っている「常識」と違っているか、を文化文明の要である、使っている「文字」の面から続けています。

CがSで、HがNで、Rの反対がYaで、PがR..
英語、ローマ字アルファベットしか見たことがない人からすれば、まさに常識をひっくり返すようなことになっているけど、実は筆記体ではさらにいろんなことが起こっている。

これを見てほしい。

д は dのようであり gのようでもある

「Д」 なのだが、書き方にいくつか種類があってローマ字のDのように書く時もあれば、δ(デルタ)みたいな書き方や、ローマ字のgの小文字を書く、ともされていて、どれとも指定できない。私自身は形が好きなので「デルタ」を使っている。続け字にするときに綺麗に流れるのが好きだ。

こんな感じで、他にいくつか特徴的なものを出してみる。

これが и 。ローマ字で言う「i」なのだが筆記体では「u」みたいになる。


т は大文字だとタコ脚みたいな形。小文字はなんと「m」になる。

И は本当に特徴的で、看板などで筆記体っぽく書かれているものなんかは見慣れないうちは「U」にしか見えないだろう。
Tは実際のところ、ローマ字のTとよく似た形のもので綴っている人もいるし私もそう。でも学校でも教科書でもこう習う。mを書けばそれは「т」なのだ。

ロシア語の筆記体は読めない

…と、Google検索すると、たくさんの画像が出てくる。それをぜひ見てほしい。よほど慣れた目で見ないと「解読」レベルで読めない。日本語だって崩して書かれたら読めないものも多いが、ロシア語のそれは、筆跡を上下に振る文字がたくさんあることで、どこが切れ目なのか分かりにくい点にある。

適当な単語を見つけられなかったので、無理やり文字を繋いだもので例にした。

他にもたくさんあるが、たとえば「м」「ш」「и」「т」「ж」がつながってきたときにどのように見えるか、がこの画像の通りで、特に「ш」と「т」が
くちゃくちゃっと縦棒を3つ並べるだけになるので、どちらがどちらか分かりにくく、前後の意味から読み解くことになるのだけど、便宜的に上か下か「つながっている方」に横棒を引くことで読みやすくすることがある。

暗号か!

そんなわけで、メモを取ったりなんらかのメッセージを残す(自分用に、とか)あるいはサインする時なんかにも、私はロシア語筆記体を使う。そうするとまず、誰も読めないのだ。

名前は特に、確かに自分の名前なのだが、ローマ字じゃないので「?」となるサインになる。

読める?

上が「田中」で、下が「山田」。
まぁ。。読めないですよね。

よろしければ、あなたの名前も「ロシア語筆記体」で書いたものをものをお見せすることができますのでコメント欄にご希望の旨、メッセージでどうぞ。

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