【最新】ハリウッド映画・シリーズ化情報

ハリウッドミニメジャーのLionsgateが、複数のスタジオや配信プラットフォームによる競争を勝ち抜いて、Judy Blumeによる小説「Are You There, God? It’s Me, Margaret」の映画化権を獲得したようです。

予算は約3000万ドルの規模、Kelly Fremon Craigが監督とのこと。Kelly Fremon Craigは2010年代のベストティーンムービーの記事でも紹介した『スウィート17モンスター』の監督・脚本をつとめましたが、それが今回の原作者Judy Blumeを説得する材料になったとのこと。

また配信ではAmazonが Jennifer Lynn Barnesによる小説「The Inheritance Games」のシリーズ化のピックアップを決めたとのことです。制作は Sony Pictures TVでプロデューサーはJosh Berman。

「The Inheritance Games」はアメリカで今年10月に出版予定のYA小説で、突然の死を遂げた億万長者が、生前会ったこともない主人公の女の子に遺産を渡したのをきっかけに、社会と、当然残された億万長者の遺族がその理由を知りたがり…という内容だそうです。タイトルを「相続ゲーム」と訳してしまうと遺産相続を巡ってのドロドロしたミステリーみたいに聞こえてしまいますが、もっと突然大金を手にして困惑しながらも、心を強く持って理由を解明しようとするティーンエイジャーの女の子についての話なんだと思います。

ところでこういった製作会社やスタジオには、出版前から小説のマニュスクリプトが送られてきて映画化やシリーズ化の検討を促すことはわりとよくあることで、僕もインターンをしていた時には500ページにわたる小説のサマリーレポートを2日で作れと言われて、必死で取り組んだ記憶があります。ハリウッドではブックスカウトという仕事がありまして、彼らはいつどの出版社からどういった本が出版されるのかというのを把握し、そしてスタジオや製作会社に情報を提供しているので、そういった情報がいち早く伝わるんですね。日本の場合は、そもそも製作委員会の中に出版社が入っていることも非常に多いですし、わざわざスカウトがいなくても、新しい本の情報は常に入ってくるようなパイプラインがあるということでしょうかね。

ニュースのソースはこちら：Lionsgate・Amazon（共に英語の記事です）

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