Samboビザと言葉について
スウェーデンの滞在に際し、僕は「サムボビザ」というタイプのビザを申請しました。これは簡単に言うと、スウェーデン国籍の彼女や彼氏(妻や夫ではなく)が身元受入人となるような形で申請するビザのことですが、「妻や夫ではなく」と書いたのは、結婚相手用のビザはたぶん別にあるはずだからです。今回調べていないので詳しくは知らないのですが。
で、このスウェーデン国籍の相手が、スウェーデン国内で仕事と一定以上の広さのある独立した住居をきちんと持っていることで、生活が担保されるのでビザの申請ができるわけです。ですので相手が親の実家に住んでいるとか、学生でまだ仕事をしていない、という場合には申請できません。
一方で、このビザは非常に優れていて、結婚していなくても二人の関係性を証明できればビザの取得ができますし、それにこのビザは就労許可も含まれています。スウェーデンの会社から仕事のオファーをもらい、スポンサーになってもらうことで初めてビザが出る就労ビザとは違い、少なくともビザのスポンサーになってもらうことを前提に就職活動をしなくても良いことは、アメリカの大学院時代に同様の問題で大きなストレスを感じた身としては、有難いことこの上ないです。
このサムボビザの申請ですが、スウェーデンの移民庁によるとオンラインで申請した場合10ヶ月〜12ヶ月くらいかかるという事でしたが、僕の場合もそれにもれず10ヶ月ちょうどでした。これでも多少はプッシュした方なので、何もしなければもう少し時間がかかったのかもしれません。
このコロナ禍でビザの発給を止めたり、効力停止をしている国もあるようですが、少なくともスウェーデンのサンボビザの申請に関しては、表向きには「関係ない」と言えると思います。実際は移民庁のスタッフがリモートワークになって仕事が遅れがちになったりしているのかもしれませんが。
やや横道に逸れますが、英語に不自由しないことは、ビザの申請から入国後の諸々の手続きまで、わからないことがあっても一通りの事は英語で解決するので、非常にありがたく思いました。ビザ申請の説明も移民庁のウェブサイトも英語版がありますし、それを読むことがストレスにならなかったのは大きなプラスでした。ですのでこれをお読みの方で英語に自信がなければ、今すぐにでも英語のトレーニングをすることをお勧めします。
けれど一方で、よく「スウェーデンってみんな英語すの?」という質問をよく受けるのですが、確かにスウェーデン人は一般的に英語が非常にうまいし、上記のように手続きとかでも何かわからなければ英語で質問したり、そもそも英語で全ての手続きを終えることも全然できるのですが、社会全体としてはやはりスウェーデン語が公用語ですし、スウェーデン人も当たり前のように英語を話すことについては、実はそこまで乗り気ではないのでは?という気が、こちらで実際に生活し始めてからしています。ですので英語と並行して、実際にこちらに来る前にスウェーデン語もある程度話せるようになると、友達とかもできやすくなるのでは、という感触です。