本を出版したい
唐突ですが、僕は「本を出版したい」と思っています。その理由は、僕自身が有名になりたいとか、何か特別な知識を伝えたい、といったものではなく、「カーペットのことを広く伝えたい」のです。
それがなぜ本の出版なのか?
「カーペット」という商材はお客さまとの接点がとても少ない商材です。家をたてるときや、リフォームを考えるとき、引越しのとき、いずれも一般的な家庭であれば一生に1回か、2回。そのときにしか「カーペット」を意識することすらありません(残念ながら今は、そのときですらカーペットは意識されず、フローリングありきになっていますが・・・)。だから、カーペットを広めていこうと思って、いくらカーペットのことを語っても、興味を持つタイミングが、一生の中でほんの一瞬しかないので、伝わっていくスピードが圧倒的に遅い商材なのです。
堀田カーペットはこれまで、「伝えるべきことをつくる」というフェーズ、「伝えていく」というフェーズをやってきました(今もやっています)。そしてようやく「広めていく」というフェーズのことまで考えられるようになりました。そのためには、直接的に「カーペット」という接点だけではなく、堀田カーペットのビジネスモデルや、経営者としての堀田将矢のスタンス、業界、地域、など様々な切り口で伝えていくことで、伝わるスピードがあげられる。その一つが本を出版するということです。
もう一つ、本を出版したい、と思っている理由は、「差別化」です。もちろんカーペットメーカーとして「もの」での差別化や、伝え方の差別化など、自社のポジションの取り方についてはかなり深く考えてきました。ですが、「カーペット」でいくら差別化をはかっても、そもそも「カーペット」という選択肢があってはじめて威力を発揮します。「カーペット」という選択肢を意識してもらうためには、「カーペット」の中でのポジションだけではなく、経営者として堀田将矢が、「経営者」の中でポジションがとれていることで、間接的にカーペットを意識してもらえるようになると思っています。事実、「カーペット」に興味がない人でも、「堀田カーペット」という会社や、「経営者堀田将矢」について、興味を持って、実際に家をたてるときにカーペットを検討してくれた施主さんもたくさんいらっしゃいます。
そこで考えました。どんな本なら読んでもらえるだろう?どんなことなら僕にも伝えられるだろう?僕の強みはいったいなんだろう?
カーペットのことは専門家としてもちろんたくさん語れますが、誰も読まない(笑)。僕が堀田カーペットに入社してから毎日考え続けている「ブランディング」は、もっとうまく伝えられる人が沢山いる。新規事業やITみたいな新しい取り組みも特にしていない。「アトツギ」という視点でも、すでにポジションは埋まっている。
それでも業界の中では一目おかれる存在にはなってきたし、個人的には他社(ぜんぜん違う業界)のお手伝いのお話しもいただけるようになってきました。
そんなとき、ふと気がつきました。僕の強みはなんなのか?
それは、
「普通のことが少しだけうまくできる」
ということなんだと。
僕は本を読むのが好きだし、人に会うことも好きで、いろいろな本を読んで本に書いてあることにチャレンジをしました。人に会うことも好きなので、会いたいと思った人の講演を聞きにいったり、実際に会いに行ったりして、それも自分なりにやってきました。
このようなことは、おそらく他の多くの経営者の方もやっているのだと思います。でも、「知った」ということと「やれる」ということ、「うまくやれる」ということは、それぞれ結果がかわってきます。その中で、僕はがやっていることを振り返ると、「少しうまくやれるコツ」というのがあるな、気づきました。これなら、多くの皆さんにお伝えできるのではないか?また興味を持ってもらえるのではないか?と思っています。
ここで書いていることが、いつか本になることを信じて、僕がやってきたことを交えながら、「少しうまくやれるコツ」をお伝えできればと思います。
追伸
「普通のことを少しうまくやれるコツ」は、有料マガジンとしてやっていこうと思っています。価格はずばり500円。なぜ有料で、500円かというと、本当に本を出版しようとすると、おそらく1000円以上はするだろうなと思っています。500円という価格で読んでいただけないようなら、本を出版しても誰も手にとってくれないのではないか。そんな本は出版すべきではありません。500円は払っても、もとが取れる本になるような内容を発信していきたいと思います。
ぜひご購読ください!月に2本くらいのペースで更新できればと思っています。