#5 どうしたら上達するのか?
こんにちは!はたのです。
三味線教室をやっていると時々「どうやったら上手に演奏できるようになりますか?」と聞かれることがあります。
人それぞれの教室に通うペースもありますし、子どもと大人でも上達スピードは変わってきます。
三味線という楽器自体は他の楽器に比べたら構造も単純で、コツさえ掴んだらすぐ弾けます。
ただ難しいのが三味線は伴奏楽器であるため基本的には唄も覚えないといけないということ。
そして唄を歌えるようにするためには、三味線の譜面を暗記しないと永遠に1番しか歌えません。
特に古い民謡になってくると間やリズムも取りにくいため、なかなかコツを掴みづらいです。
唄を覚えないと、三味線も上手に弾けません。
今回は「どうしたら上手くなるのか?」と悩みを抱える方へ、自分も試行錯誤しながらまだまだではありますが、色んな演奏者と接してきた経験をもとにお話ししてみたいと思います。
好きこそ物の上手なれ
結局のところこれなんですよね。
三味線や民謡を心から好きで愛してる人は、例外なくすぐ上手になります。
こういう人は何も教えず放っておいても勝手に上達してます。
自分には才能がない、音痴と思ってる人でも民謡は関係ない、ということを先生の先生(比嘉康博先生)がよくおっしゃっていたようです。
私も音楽はずっと成績表は3で、カラオケも上手ではなく、音感も大してありません(笑)
ただ指導者目線で三味線教室をやっていて難しいなと感じる部分は、習いに来る多くの方の始める動機が「三味線を弾けるようになりたい」であって、「民謡も歌えるようになりたい」ではないということ。
最初から民謡が好きな人はごく稀かと思いますし、最初はそれで全く問題なしです。
リズムがわかりやすく、幼い頃から聞き馴染みのある童謡や新民謡(えらぶ百合の花や懐かしゃぬ島 など)はすぐに弾けるようになりますが、古い沖永良部民謡に入るとなかなか進まない、、、
なんてことが多く、自分の教室の課題でもあります。
聞き馴染みのある民謡が弾けるようになった後に「民謡を好きにさせる」にどう繋げられるかが、きっと指導者の腕の見せ所なのだと思います。
沖縄popsなどは一切教えず、沖永良部民謡だけを教える自分の教室の今一番の課題かもしれません。
色んな人の音源や演奏を聞きまくる
これもそもそも民謡を好きでない人にはキツいのかもしれません(笑)
私は民謡という音楽ジャンルが好きなので、日本全国の民謡を聴いています。
民謡をはじめ、日本音楽(邦楽)には独特の間や不規則なリズムがあり、これは常日頃から触れていないと感覚が身につかないかと思います。
言ってしまえばこの感覚が身についてしまえば、すぐに曲も覚えられるかと思います。
特に沖永良部の古い民謡は掛け合いを大事にしている曲が多く、テンポよくすぐ2番3番の歌詞に移っていくため、1番あたりのボリュームが非常に短いです。
前奏と曲中の2フレーズくらいを覚えてしまえば、その応用で全部弾けます。
常日頃から色んな人の演奏を聴いているうちに耳も慣れて上達も早くなり、心地よい音色で更に民謡を好きになること間違いなしです。
最近ではYouTubeにもかなり昔の貴重な音源がアップロードされたりしています。
民謡が生活の中にあった時代の名人達の演奏はまさにブルース、魂がこもっていて現代の人には歌えない凄みがあります。
こちらは私がよく聴いている沖永良部民謡の音源で、昔のイチキャ節のレコード↓↓
ぜひ沖永良部民謡に限らず、日本の民謡を聞いてその真髄に触れてみてください。
三味線はケースに入れるな!?
兄弟子の迫田さんからまだ始めたばかりの時に「家では三味線はケースに入れたらアカンで〜、常に手の届くところに置いとけや〜」と言われました。
これは今でもホントにその通りだと思って実践しています。
その真意はこんな感じです。
とにかく上手になるには毎日5分でも三味線に触れること、そしてそれを習慣にすることです。
私は毎日30分以上は触ってるかと思います(笑)
完全に習慣化してしまいました。
習慣化して10年以上、それなのにまだこのレベルでは才能はないのかもしれません。。汗
娯楽も多様化して、仕事も学校も忙しい現代社会。
昔の人たちのように毎日何時間も集まって三味線を弾いて歌を掛け合い遊ぶ、といったことは難しいですが、その代わり譜面もあるし音源もあるし恵まれた環境にはなっています。
毎日5分間でも何か目的をもって練習を続けていれば、コツも掴めて必ず上達するかと思います。
これは唄三味線だけでなく、何事においても大事なことですね。
ただみんな分かっていても、いざそれを実践するのがなかなか難しいですね。
私もそろそろ民謡以外に運動の習慣を作りたいのですが、なかなか習慣化しません(笑)