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やりたいことってなんだろう?

気が付くと、もうすぐ57歳になろうとしています。

学生時代はミュージシャンを目指し、当時彼女だった嫁は医者やら弁護士やらのとのお見合いをさせられていて、バイク乗りのミュージシャンでは太刀打ちできそうにありませんでした。

そこで、結婚の為にと1部上場企業のユニシスでエンジニアになったのでした。

10年後には大企業に価値を感じなくなって当時つぶれそうなAppleに転職し、それなりに好調になってから「なーんだ日本のAppleってただの販売店じゃん」と辞めてデロイトトーマツでコンサルタントになってシニアマネージャーをやったりしてきました。

今ではコンサル経験を活かして会社を2つ経営し、個人事業主として死ぬほど好きなバイク旧車いじりで小遣いを稼いでいます。

それぞれの会社では貴重な体験をさせていただき学びも多かったのでとても感謝しています。

が、自分が選んだ会社なんだからやりたいことができていたかというと、ほどんどの仕事が「やりたいことではなかったなぁ」と思えているのです。むしろ「辛くてやだなぁ」という思い出ばかり。
特にコンサル会社はとてもハードで辛いことばかりでした。
提案書を仕上げるのに徹夜なんかは普通。
お客様からのプレッシャーもすごいし、コンサル業は性格悪い人がけっこう多いし。
でも今でもそれで食っているのはその辛さも大事だったのかなぁと。

今までやってきた仕事の中で、一番「やりたいこと」に近かったと思う仕事はPCのプログラマだったかなぁ。
プログラムを開始するときにはいつもワクワクしていて一日がすぐに過ぎてしまい、夢の中でも続きをやって難問を解決するアイディアを思いつき、次の日にやってみて解決したりしていました。
毎日が充実していたのです。

 これが「やりたいこと」の正体に近いなと思います。

その後に転職した会社でやっていた仕事については、仲間は最高だったけど仕事の内容は「いつ辞めようか」と常に思っているような仕事ばかりでした。
それから何回か転職したけど、「ユートピア」とは「素晴らしく良い場所であるがどこにもない場所」という意味らしく、いくらユートピアな会社を探してもそんな会社はどこにもないことに気がつきました。

そこで、個人事業主でITコンサルタントとして独立し、しばらくして会社にして社員も雇用しました。
社長業はプレッシャーもありますが、時間の使い方が自由なのと好きなことをビジネスにできるのでとても毎日が楽しいです。

 これも「やりたいこと」の正体に近いなと思います。

 でも、なにかちがうんです。
 自分には他に本当にやりたいことがあるような感覚がいつもありました。

そこで、知人に紹介してもらったのが「郡司塾」でした。

郡司塾では、本当に自分のやりたいことでお金をもらえる手助けをしてくれます。

はじめは郡司塾でもいつもの感じで、ITビジネスでやりたいことをいろいろと検討していました。でもなんかモヤモヤする。
そして、郡司塾で出た課題をやっているときにふと気が付きました。

「俺はバイクをいじる為に働いてお金を稼いで、休日はバイクをいじっている。本当にやりたいことはバイクいじりじゃないのか?」

作りかけのプレゼンを急遽「バイク屋をやる」プレゼンに切り替えました。
そうしたら、なんということでしょう、心のモヤモヤがすっきり晴れていくのです。

普通のバイク屋をやるだけはなく、整備を教える教室や、ユーザー車検につきそってやり方を教えるビジネスを郡司塾の課題を考える中で思いつきました。車検はバイク屋に頼むと10万円以上かかるのが普通ですが、自分でやると2万円もかかりません。しかも時間はだいたい10分ぐらいで終わります。

実際にお客さんとユーザー車検に同行してみると、「これは最高のサービスですね!ありがとう!」ととても喜んでもらえました。

 これこそが「やりたいこと」の正体でした。

バイク屋を仕事にすると、平日バイクをいじっていても仕事してると胸をはれます。いま12台のバイクを所有していますが、在庫という名目で嫁から怒られることはありません。

朝、目が覚めて「今日もバイクをいじるぞ!」とワクワクする。
ああ、なんて素敵な日だ。

ありがとう、郡司塾。





 

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