この方法を使って!ピントは、合わせなくて大丈夫です!?
フォトグラファーへの道のり Vol.oo9
<私は未来のフォトグラファーを応援致します>
フォトグラファー Masayaです。
カメラ歴30年余り。現在でも現役のフォトグラファーとして活躍している「フォトグラファー Masaya」が、未来のフォトグラファーを応援するため、私の経験を面白く感動的に書きながら発信して行きます。
今日は、完全マニュアルレンズについてのお話です。
完全マニュアルレンズであるオールドレンズ。
オールドレンズを扱うには、光を操る知識や経験。
そしてめんどくさい、ピント合わせが必要だ。
と思っていた。
そして、現在ポートレート撮影を中心に行っていると、マニュアルフォーカスのレンズで撮影するのは、絶対無理だと思っていた。今でもそう思っている。それは、モデルが動くため、絞りを絞れないからだ。そして、なるべく開放で撮りたい。
そんな話をしていきたいと思います。
しかし今日も、早速脱線していきます。
仕事での使い方は全く違うが、先日どうしても欲しくなって、次のレンズを購入してしまった。
「LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift」
あはは😆
このレンズも言うまでも無く、完全マニュアルレンズだ。
建物の撮影に興味を持ち、購入してしまった「LAOWA 15mm F4.5R Zero-D Shift」
シフトレンズだ。
シフトレンズ。
あまり聞きなれないレンズかと思うが、レンズの前側が上下や左右にシフトする。
理屈は、こんな感じ。
わけがわからないと思うが、僕も初めはわけがわからなかった。
でも、使っているうちに段々と理解が出来てきた。
まず僕の背の高さは、手すりの上段部分あたりだったと思う。
例えば、普通のレンズ。15mmの超広角レンズで、上の写真を撮影しようと思うと、建物を上まで入れたいので、上向にレンズを振って撮影してしまう。すると、上に行けば行くほど被写体は傾き、小さくなってしまう。
例えば、下のビルの写真。こんな感じに。
それを回避するため、建物に対して水平にカメラを構えると、上側は入らず、下の地面の範囲が広く写ってしまう。
脚立を使って、撮影位置の高さを調整するのも一つの方法だ。
その脚立がわりになるのが、このシフトレンズ。
とっても面白いレンズだ。
ちょっとまだ勉強不足だが、このような写真を撮ることもできる。
さて、やっと本題。
このレンズを購入するのに、メチャクチャ検討を重ねた。
まずは、価格。
妻には内緒だが20万円程🧐
そして完全マニュアルレンズ。
一番懸念したのが、露出の出し方。
前回書いた、昔使っていた露出計を掘り出して撮影しないとダメなのか?と思ったくらいだ。
https://note.com/masaya_photos/n/n5b2217fe49f5
そして、ピント合わせ。
これもメチャクチャ悩んだ。
オートフォーカスに慣れすぎたのだろう。
オートフォーカスでも絞り開放だと合わない時があるのに、
マニュアルフォーカスで、一体どうピントを合わせろと言うのだ。
三脚を使っていたら、まだなんとかなるだろうが、手持ち撮影だ。
さて、この完全マニュアルレンズだが、実際に使ってみると
フィルム時代に比べて本当に撮影しやすくなったと思う。
カメラの進化に感謝感謝だ。
先ず、露出の問題。
今、カメラはミラーレスカメラが主流となっている。
僕のカメラはD780なので、一眼レフとZシリーズのカメラを掛け合わせたようなカメラだが、これが露出合わせに有効だ。
ライブビュー撮影をすれば、露出を勝手にカメラが合わせてくれる。
絞りを絞っても、ISO感度をオートにしておけば、ほぼ露出は完璧だ。
なんて便利な世の中になったのだろう。
そして、懸念していたピント。
カメラには、ピーキング機能が搭載しているので、ピントが合っている位置を把握することができるが、どうも、絞り連動では無いみたいだ。
絞りを絞っても、ピントの合っている範囲が多くなってこないからだ。
ピーキング機能とは
マニュアルフォーカスした際に、液晶モニターや電子ビューファインダーで、ピントが合った部分の輪郭に色を付ける機能。 白、黒やメーカーによっては、赤青黄など色を選択できるものもある。 この機能によって、今現在、どこにピントがあっているのか、一目瞭然となる。
昔、テレビでこんな番組を観たことがある。
何気ないプロカメラマンが写真を撮影するシーン。
でもピントを合わせているのか、合わせていないか?
そんな一瞬で、シャッターを切っていく。
本当に不思議だった。
その時、テレビでは、何の説明も無かったが、僕には不思議で仕方なかった。全部演技だったのだろうかと・・・
昔、レンズについて勉強していた事を思い出した。
今回同様、オールドレンズのピント合わせに悩んでいた時期。その時にたどり着いたのが、被写界深度を使った撮影方法だ。
上の表が、被写界深度表になる。
簡単に説明すると、上段が50mmのレンズで、下段が35mmのレンズだ。
各レンズの一番右側 撮影距離♾️の欄をみて頂きたい。
焦点距離50mmのレンズならf22まで絞れば、7.053mより遠い被写体は全てピントが合う。
焦点距離35mmのレンズならf22まで絞れば、3.463mより遠い被写体は全てピントが合う。
そして広角になればなるほと、被写界深度は深くなる為、ピントの合う範囲も広くなる。
という事は
ピント位置を♾️にしておけば、ピントを合わせなくても、被写体から離れて撮影をすれば、ピントが合った写真が撮影できる。
なんて便利。
実際に、上の旧居留地の写真も、実はピント合わせは行っていない。
これがわかれば、広角レンズのピント合わせは無敵かもしれない。
最後に、レンズの♾️位置とは?
この♾️位置にレンズのピントを合わせれば、ある距離より遠い被写体は全部ピントが合う事になる。
このレンズは、焦点距離が24mmなので、F22まで絞って撮影したら、2m位の距離をあけて撮影できれば、全てにピントが合う写真が撮れる。
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