ジャックニコルソン 考察12 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」1981年
はい、おっさんジャックニコルソン考察いきまひょか。
順番で行くとシャイニングやけんどシャイニングはそこまで思い入れがないねんなぁ。これは前にも言ったけど、ドクタースリープでオーバールックホテルのBARでバーテン姿をした父親のオバケとユアンマクレガーが話すシーンがあるんやけど、あれはファイブイージーピーセスからやろう。違ってもいいんだ。その方が嬉しいから。
てなわけで「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。ボブ・ラフェルソン監督ですね。実質的にジャックニコルソンとはイージーライダー 、ファイブイージーピーセスからの3回目のタッグというわけです。
この映画のジャックニコルソンの役は嫌なフーテンです。ちなみに良いフーテンは「車寅次郎」です。
ニコちゃんはこの映画ではなんとも言えない嫌なおっさんを演じていて、ガソスタの整備士をしてるんですけど、とにかくツナギが似合わへんねんなぁ。そこばっか目が行く。体型もちょっとぽっちゃりしたのはわかるんやけど、身長も縮んだように見えるのです。
これは素晴らしいことです。
多くの映画の主人公は脚が長くてスタイリッシュで顔も髪型も整っていますが、ジャックニコルソンは違います。おっさんが主人公なんです。これはなかなかできることじゃないですよ。いまの邦画で考えてください。顔の整った俳優ばっかりです。チャールズブロンソン方面の俳優なんていないやん。俺が俳優をするならチャールズブロンソン方面で攻めますね。だってそのポジションはガラ空きですよ。
ジェシカ・ラングの妖艶な感じも凄いですよね。個人的には顔はタイプではないのにエロスが強いから好きになっちゃいます。
この2人の関係ってのは本当どうしょうもないねって感じで柴田恭兵の「関係ないね」って感じ。 そら死ぬしかないんやけど、1回くらいあれだけ女性に惚れられてみたいなぁという願望ってのは男なら思いますよね。なかなか女性に心底惚れられるというのは難しい。エベレスト級の登山です。
「浮雲」っていう昔の日本映画もこんな関係性じゃなかったかなぁ。あのドロドロしているところが似てるように思うなぁ。浮雲の内容はほとんど覚えてないですがなんか似てるんですよね。監督すら忘れちゃった。このあとWikipedia見てみます。
だからなにかこう、日本の不倫映画を観ている気分になります。うまく言えないんですけど、日本人っぽい不倫しよるんですね。あっさりしてないネバり気のある不倫とでもいうんですかね。それがジャックニコルソンとジェシカラングの2人が演じることによって追いネバとなっています。
ちなみにボクはパパダキス側の人間です。今まで付き合った人にはほとんど浮気されてるんじゃないかな。
それにしてもパパダキスって何回も言いたくなるなぁ。
ボクと街中で出会った時はニコちゃんかパパダキスさんですか?と声をかけてください。
なんか内容薄いのは否めないけど80年代以降はこんな感じでいきます。