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コロナには牛の尿?隠された政治的思惑

先日こんなニュースを見ました。

新型ウイルスの特効薬は牛の尿?
ヒンズー教団体が「飲尿パーティー」開催 インド

と題された記事がyahooのニュースに載っていました。

これを日本の人が見たら、「インド人ぶっ飛んでるなあ」「インド人やばっ」って思うかもしれません。

しかし、これはインドのステレオタイプを完全に助長させるような記事であり、実際のインドの姿ではありません。

インドの人口は13億人です。
このパーティーに参加した人は、数十人です。
全人口の0.00000038%です!!!!!

自分の周りのインド人も全員、頭がおかしいと言っています。

これには恐らく政治的思惑が関わっていることが考えられます。

インドはご存じの通り、ヒンドゥー教を信仰する人口が多い国です。(国教として定めてはない)

そして、現在は廃止されましたが、ヒンドゥー教はかつてカーストという制度を持っていました。

これについて、簡単に説明すると

司祭階層のブラーミン
戦士階層のクシャトリヤ
商人階層のヴァイシャ
奴隷階層のシュードラ
そして、この4階層に含まれず人間として扱われない不可触民(アウトカースト)に分類されます。

最近の若い人はカーストを意識しない人も多いですが、親世代のほとんどは実際には意識している人が多いようです。

そして、このカーストを現代でも特に意識しているのが最上位カーストのブラーミンと呼ばれる人達です。何故なら、このカースト制度によって一番恩恵を受けていた人々だからです。

今回飲尿をした団体は、RSSと呼ばれる大規模な政治団体と関係があるようです。そして、RSSと呼ばれる政治団体はほとんどがブラーミンで結成されています。

ブラーミンは自分が上位カーストであることから数々恩恵を受けていたため、ヒンドゥーという宗教を手放したくないのです。

しかし、実際のインドでは、イスラム教人口の増加、低カースト民の仏教への改宗により、ヒンドゥー教の人口比率がどんどん少なくなっています。

(政府はヒンドゥー教人口80%と公表していますが、低所得者への統計がしっかり行われていないため、多くの低所得者の仏教徒民が含まれていない)

そのため、ヒンドゥー至上主義者の政治団体(特にブラーミン)は常にヒンドゥー教の人口比率減少に対して強い危機感を持っています。

そして今回、ヒンドゥー至上主義者は、現在のコロナへの恐怖を利用して、不浄なものを浄化すると言われる牛の尿を飲み、ヒンドゥー教への注目を集めようとしたのでしょう。 

(実際、ヒンドゥー教の古代の聖伝には、不浄なものを浄化する方法として牛の尿を用いることが書かれています。)


しかし、彼らの思惑通りには行かず、国民は冷めた視線を送っていました。

ですので、インド人は牛の尿を飲むなんて勘違いはしないでください🙆‍♂️

美味しいカレー食べ行きます🍛