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「ストレイト・ストーリー」はいい映画:2021年の最後に見た映画

この映画を見ると自分が人生の何合目にいるのかが分かる。最後まで登りきれればいいのだが。

『歳をって一番辛いことは、若い頃のことを忘れられないこと』the worst part of being old is rememberin’ when you was young.
そして、本当に辛いことは忘れられない。話すことも出来ない。

ニューヨーク・タイムズに載った数行の記事を元に作られたという。誰もがどこかで旅の終りを迎える。

年老いて、娘と二人で暮らしていたストレイト爺さんは倒れた兄に会うためにトラクターで500kmの旅に出る。

デビット・リンチ監督って、恐ろしい映画を撮る人だなあと思っていたが、この映画はまったく作風が違う。彼の映画の内側には「家族」という主題が流れていることに気がつく。

いい映画だと思う。時折見ては泣いておるのだ。2021年に見た最後の映画であった。

11月から、母の友人のSさんにお裾分けの食事を作っている。来年始める弁当屋のメニュ作りのためで始めた。毎日、食事を配膳して、味や硬さを聞き、話をしているうちに、まったく違った風景が見えてきた。

随分前にSさんに道であった時に、自分の旅がここで終わると感じていると聞いたことを思い出す。旦那さんとの辛い別れのあとだったと思う。その後で僕は父を失った。

先日、「LUCKY」というやはり「老い」が主題の映画を見ていて、あれっと思ったのだが、お兄さんであった。

年取った俳優さんってどこ行っちゃうんだろうなあ。感動ばかりここに残してさ。あっちでみんな仲良くやっているのだろうか。楽しそうである。


厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。