ジーン・ハックマンさんをこよなく愛する。神様がいた時代の実存
なんか昔の映画シリースに突入してしまった。
ポセイドンアドベンチャーっていい映画だったと思う。
ジーン・ハックマンさんが最後に「神様に対しての怒りの言葉」がすごくいいよね。宗教の意味を考えてしまった。
この映画で、ジーン・ハックマンさんの大ファンになった。中学校に入った頃のお話である。
そして何と言っても「スケアクロウ」だ。
アメリカン・ニューシネマと言ったらこの映画を思い出す。
ヒッチハイクの出会いからの二人の人生一瞬のお話である。
今回見て驚いたのは、神の描き方である。
まだこの時代は神様がいたのだ。
ライオン(何とアル・パチーノ)は自分の愚かさと傲慢さに「裏切られ・復讐され・絶望する」しかし、共に旅をしたバディを通じて「神」は現れたのである。それこそが自分自身の神であるのだ。そして、粗野で下世話で無学で喧嘩っ早いマックス(僕のハックマン)にとってもライオンは神なのである。
実存主義というと神様の否定であると評論されがちであるが、僕はそうは思わない。権威となった「神」の否定であるだけで、実際には実に敬虔な祈りの物語である。
僕の栄養学は、「政治的に正しい栄養学」を否定する。医学がすべてを解き明かしたという思い上がりこそが私達に天罰を下しているのだ。そういう意味で実存主義的な栄養学なのだ。実践こそが重要であり、自分自身の価値を見つけようとする食事学である。
神学においても同様の流れは繰り返し起こる。くり返しこの「揺り戻し」は起こる。今自身が権威となった瞬間に未来は襲いかかるのである。「解放の神学」という自分に感じることを大事なものとする「実践の価値」を見つめる流れの本を読んだのだが、そこかに行ってしまった探そうかねえ。
人生は苦痛と後悔の連続である。しかし、時に喜びがあり、いずれ皆過ぎ去っていく。
これもやはり実存の物語である。
絶望的であるが、僕にはハッピーエンドに見える。このシーンで僕は涙が止まらない。
映画を見ていると、いつから神様(家族)が居なくなったのかが分かる。
イイイ映画である、月曜ロードショーで見たような気がする。
統合失調症の夫の家出の物語でも有る。この主題はいろいろな所で繰り返し見ることができる。
しかし、この予告編ここまでばらして良いのだろうか。これ見ればもうお腹いっぱいである。
音楽良かったね。パメラスーマーチンさんが歌っておる。
シェリー・ウィンタースさんとライザ・ミネリさんがステージで掛け合い漫才みたいなのしているのをTVで見た記憶があるのだが、その動画とても見たいものだ。シェリー・ウィンタースさんがスツールに腹ばいになって平泳ぎ、ぐるりと回ってこっち向いた時に、口からぴゅっと水を吹くのである。今随分探したけど見つからなかった。
そうそうこの映画も「パート2」が最低だったことを覚えている。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。