バート・レイノルズさん大好き、そして忘れない。
「ラストムービースター」はどうしても見たい映画だった。だがちょっと怖かったところもあった。事前の評判が「セルフパロディ」とか言われて、なんか見ないほうがいいかなとも思ったのだ。その手の映画(セルフパロディと称される映画)はあまり嬉しい気持ちにならかなったからである。
杞憂であった。ボロ泣きである。
そもそも、レイノルズさん大好きなのだ。彼の主演映画のロンゲストヤードは僕の生涯のベストの上位に入る(注)。
ちょっと気分転換にDVDショップ行ったら目に入ったのが運の尽きである。
参った。愛の物語なのである。最高の演技であろう。そもそも演技していないで地が出ているのかも。そもそも、レイノルズさんって、演技しないことがいい所だと思う。何を演じても彼なのだ。
50分くらいのところで、運転している彼女が抗うつ剤を飲んでいる話をする所笑ったなあ。時代であろう。彼との出会いの後で彼女きっと薬やめている。彼女にとっても自分自身に何が必要か見つける旅でもあったのだ。鼻ピには最初ぎょっとしたけどね。
ホテル一夜の出来事は凄い。あの展開は全く予想できなかった。最高だ。人生についての言葉も素晴らしい。
登場人物たちも魅力的だ。互いが見つめ合い、新しい自分を見つける。
所々で昔の自分と出会う所素敵だ。素敵な脚本である。若い頃の自分とのバディムービーなのだ。
私達も旅の途中で昔の自分と出会う事は多い、それが散歩程度であっても。そして有名になる前の自分を愛してくれた女性とのもう一度出会う。彼はこの旅で6度目の結婚をして、失った娘とまた出会うのだ(鼻ピをしている娘である)。何と幸せなことだろうか。
勝手すぎる老人の夢かもしれないが、そもそも夢とは自分勝手なものだ。
年老いていくことは辛いことだ。自分が昔のことを忘れていくことは幸いだ。何より辛いのは自分が何者だったかを知ってくれている人がいなくなることだ。
実に素晴らしい人生の終わり方である(注)。
2017年4月22日の公開、そしてレイノルズさんは2018年9月6日に亡くなった。グシょ泣きである。
これは大変だ、仕事が手につかない。レンタル終了までに暗記するかも知れない。
さようなら、ありがとう。
注)ロンゲストヤード
ロンゲストヤードにはリメイク(2005年)も有るが、勿論一本目(1974年版)である。1974年当時だから生きる設定が有るのだがリメイクは駄目である。レイノルズさんを知っておくためには、この映画は見ておいたほうがいい。
ちなみに、あの刑務所の所長さんって、ローマの休日のカメラマンの人である。刑務所の中で自分を操ろうとする権威に対しての戦う姿である。素晴らしい。
ポール・ニューマンの暴力脱獄と並んで好きな映画である。
自分の誇りをかけて世界と向き合わなければならない時が来ることを教えてくれる。
注)実に素晴らしい人生の終わり方である
「ヴィンセントが教えてくれたこと」っも好きだなあ。ビル・マーレーさんは僕の好きな映画に出ている。いい感じで年取っていっている方である。こういう映画好きなのは自分も年取っているからだねえ。
色々な追記
暗記するくらい見始めておる。嬉しいことだ。50分近くのうつ病の薬の話の所面白かった。ちょっと考えさせられる。
この方のnoteたくさん書いてあるのだ。詳しいです。
映画見ている所辺り、この映画思い出しました。
駄目だ、思い出しただけで涙が出てくる。
インタビューを見つけた。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。