デロンギで豚足の炙りを作って、半折のスパニッシュオムレツ、夜は鳥の地獄焼き
豚足のその3である。5本買ったのだが、後一本になった。古い友人のお歳暮に差し上げようと思い作った。ル・クルーゼとのあわせ技である。
昔、台湾屋台料理のお店で食べたことがある。それを思い出しながらの厨房仕事である。午前から下ごしらえをして2時間「デロンギッ」た。
美味しいものは時間がかかるのである。時間こそが食事の価値なのだ。
形が残っていたほうが面白みがあるので全部はバラさないで足の風味を出した。生姜も入っていいだろうが忘れた。人生に忘れ物はつきものである。
作っている間に妻が腹減ったという。手軽に直ぐにできるものがいい。
妻の分と2人前である。
食べている間に豚足に熱が入り始める。
「One for all,all for one」である。どうせ、家族のお腹の中に行く。
ソースが具材に絡まって、味がしみていくのだ。
マユが欲しがり、吠えて大変だった。
昨日、僕が落とした骨を食べたが、白いコロリウンコになって出てきた。
身体というのは不思議なものである。
半日かったが、つまみ程度のものである。夕飯のおかずがいる(笑)。
「鳥の地獄焼き」を作ることにした。
確かレシピの本には『悪魔風』と書かれていたのだが、我が家では「地獄」と呼ぶ。悪魔と地獄ってチョッと関係が違うと思うのだけど、妻の頭の中では一緒なのであろう。
焼き上がったら、フライパンの脂を使ってソースを作る。塩コショウしてあるのでそのままでもいい。
「ヒトの口」は様々である。一日のうちでも一回の食事のうちでも変化を好む。面白いものである。
夜中のアトカタ、毎日の食事は家族を守る。
毎日のルーチンである。
朝、娘が出かける時、夜遅く妻がパートから帰った時厨房が綺麗だときっと笑顔になる。
それこそが、食事の価値なのだ。
パンチェッタが美味しくなりつつある。
木瓜酒がいい香りになってきた。正月はこれで一杯やろう。
年末である。