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MASH 「アルトマンの描いた戦争」

随分昔にアルトマンの伝記映画を見たことがあったのだが、最近確認したいことがあって見直した。
MASHというのはベトナム戦争が大流行の時にアルトマンが描いた戦争である。伝記の中でどう扱われているか見たいと思い見直したのだ。

この映画である。
MASHはたしか高校の頃に新潟の名画座で見た記憶がある。何が何やらわからないままに、いつ戦争が始まるのかと思いながら見ていた記憶がある。実は遠くで戦争は進んでいたのである。
ドナルド・サザーランド、エリオットグールド、素晴らしかった。
ロバートディバル、良かった。セックスというのはヒトを畜生にする。無論。いい意味である。
サリー・ケラーマン、大好き。
銃で撃たれた所でその人にとっての戦争は終わりではない。始まりなのだ。重ねて描写されるオペのシーンに痛みを感じない自分に気がつくのだ。
「陸軍移動外科病院」での日々を描いている。
アメラグのシークエンス大好き。

昨日、ボロ泣きに泣いたのはオープニングとエンディングで流れるスローバラード(Let's begin againと言うフレーズが何度も繰り返される)である。探したが見つからない。彼は映画が「人」を描いていた時代のしわせな人生を送ったのだ。
この曲でボロ泣きするような歳になったのだなあと思う。


生きるということは難しいものだ。いずれ一人になって、死を迎えねばならないのだから。

ホームムービーや出演者の一言シーンが素晴らしい。
商業主義に染まらないで映画を取り続けられたのである。素晴らしい。


かつて、僕らは「映画を共に価値を共有するため」に見た。
スクリーンの向こうには僕らと同じ苦しみ・悲しみなが生きた人の姿があったのだ。
昨今では、同じ価値を持てない者同士が同じ部屋にいるために流す壁紙でしか無い。「映画館」を懐かしいとは思わない。その暗闇の中で共に笑い涙して「自分とは何者か」と感じさせてくれる時間が失われたことが残念なのである。

アルトマンは2006年アカデミー賞を受け取る。ちょっとびっくりしたのは、会員の衣装が質素であることだ。映画が、価値を描いていたh時代なのだ。昨今のアカデミー賞売るための話題作りである。登場人物がみな金持ちアピールがひどい。

#ロバート・アルトマン
#MASH

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