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ビーフシチュー、中華肉団子、卵焼き、鮭、ポテトサラダ、久田大吉さん

冷蔵庫は食物連鎖の最後のパーツだ。長い旅をしてきた食べさんたちが集う。できるだけ美味しい料理にしてあげたい。
毎日料理を作る時、引き出しの中を探して引っ張り出してくる。夜は汁を作る。同じような料理はあまり嬉しくないので違った形になるようにする。
挽き肉はハンバーグにするか麻婆にするか野菜炒めにするかミートソースにするか夢が広がる(笑)。
暫く肉団子を作っていなかったので作ろうと思った。
昼過ぎに出発なので、11時位から作る。


2016年にお亡くなりになっているとのことであった。

20年以上前のレシピ本である。この本はとても大事にしている。青梗菜のクリーム煮とか我が家で今でも活躍しているメニューはこの本で知った。

昔に買った中華の料理の本が在る。思い出したように時折読み返す。冷蔵庫には挽き肉があるので何か作ろうと思い探した。今日は妻のパートの日なので弁当に適切なおかずを作る。

レシピ本は見ているだけで楽しい。この本は好きだ。
料理と作る人」への優しい眼差し、そしてリスペクトが感じられる。
多くの「レシピ物」は作る人を「素人扱い」しているのが気に入らない。
食事は生命であり、尊厳を尊び、接するべきだ。やがて自分に返ってくる。

食事を商売の種にするのは構いはしないが、生命に対してのリスペクトのない言葉を僕は憎む。

かつては家庭で料理は作られていた。共に生きる家族のために自分の時間を費やしていたのである。その心を忘れた今の時代は不幸である。
「シャドウ・ワーク」などという訳知り顔の言葉こそが問題なのだ。

誰でも最初は何も出来ない子供だった。時と共に変わる自分にピッタリの食事を探す。食事は「自分を気遣ってくれる家族」が与えてくれて、やがて自分で作り、選ぶようになる。
それは金では買えない。オーダーメイド(家族)の食事こそが「正しい食事」なのだ。
ヒトはそれぞれに違う。その「身体と言うコロニー」は唯一なのだから。

下ごしらえは一気に進める。

肉団子を揚げるので唐揚げも一緒に作ることにした。ついでにポテサラも行こう。
寂しいので卵焼きも一緒に焼く。ピーマンを折り込むことにした。
唐揚げを先手にして、団子が揚がったらすぐに甘酢を絡める。
ケチャップに酢である。醤油とオイスターソースも少々。
魚はデロンギでしっかり焼く。少し見がボロるのでフライのほうが良さそうである。
弁当のおかずが出来上がりである。
僕の朝ごはん。昨日の鍋の残りと味噌汁に今日のおかずを食べる。

16時位から買い物に行った。肉が安くなるスーパーに向かう。

牛肉が半額であった。小躍りしながら買った。
丸鶏は明日デロンギさんにお願いする。クリスマスには多く見かけるが、時期を外すと中々お目にかかれない。邂逅と言うほどでもないが時折探しては見つからなくてな悲しんでいた。
バラブロックはここが一番安値である。また寒くなってきたので、パンチェッタを狙う。
セロリ、ニンニク、生姜、その他でシチューの下ごしらえ。
フライパンで肉を炒めて、ルクルーゼで炒めた野菜と合わせる。
舞茸はしっかりと炒めたほうが好きである。
煮込み始める。トマト缶とデミソースの缶詰を使った。
これから1時間半煮込む。少し味が薄かったのでコンソメを追加した。

妻が帰ってきたのでシチューを温めて、明日の仕込みである。

シチューのために買った香味野菜を刻む。
丸鳥のデロンギさんなのだ。一晩味を入れて、もち米を詰めて3時間低温で炙る。
数年前に買ったキムチ用の唐辛子である。僕はキムチ作りとは仲良くなれなかった。
食べるのは好きなんだけどね。

明日の厨房を考えると、夜も眠れない(笑)。
きっと、妻も娘も美味しいと言ってくれる。

毎日、「家で料理を作ることのできる商売」の僕は最高に幸せである。

明日も楽しめそうだ。







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幸運な病のレシピ
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。