2020年のタクワン:今年は僕一人
ダイコンは、日に干されて水分が抜ける。細くなるが、自分の重さで紐が締り、落ちることはない。まるで自分の人生を見ているようである(笑)。半分に折れるくらいまでがいい干し加減だ。
母は、田舎の農家の人と付き合いが深かった。ダイコンを貰い毎年大量につけていた。
記憶の奥には木製の樽があったが、今残っているのはプラスチックの樽だ。梅干しのときにも使う。たけのこの塩漬けにも使う。
軽めの重石は家で簡単な浅漬にも使う。なんか重石屋敷のようである。
今年のタクワン用の重石と樽だ。
12月の半ばには乾きもちょうどよくなる。漬け込んで水が上がったら食べごろである。今年は糠漬けを研究したのがいい勉強になった。
自家製の漬物は、その漬け床の中でマイクロバイオームが生命を紡ぎ出す。市販の漬物がとは比較できない美味しさが有る。僕は母に習えて幸いであった。
葉も塩つけにして、春になる前くらいに、味噌汁に入れると美味しいものである。
厨房研究に使います。世界の人々の食事の価値を変えたいのです。