08 よみあさり
2023年の6月から8月頃は、いろいろな手続きや整理も一段落して、時間的な余裕もできたからか、読書の機会が増えた時期でした。
最初は、妻が残してくれた本やコミックスから読んでみることにしました。
その頃、読んだ本の一覧です。
『一切なりゆき』樹木希林
『感情的にならない本』和田秀樹
『写真集50本の木』写真・丹地保堯、詩・谷川俊太郎
『エンピツ画のすすめ』風間完
『死ぬ気まんまん』佐野洋子
『できる大人のモノの言い方大全』話題の達人倶楽部
『幸福な食卓』瀬尾まいこ
『ツバキ文具店』小川糸
『自分をまげない勇気と信念のことば』曽野綾子
『人生の教科書「人間関係」』藤原和博
『悩む力』姜尚中
『大往生』『二度目の大往生』永六輔
こちらはコミックス。
『海街diary』吉田秋生
『刷ったもんだ』染谷みのる
『百姓貴族』荒川弘
そして、自分で新たに買って読んだ本は、
『生きるために読む 死の名言』伊藤氏貴
『すいたの民話』阪本一房
『大切な人を亡くしたあなたに知っておいてほしい5つのこと』井手敏郎
『そうか、もう君はいないのか』城山三郎
『僕の死に方エンディングダイアリー500日』金子哲雄
『逆ソクラテス』伊坂幸太郎
『やまない雨はない―妻の死、うつ病、それから…』倉嶋厚
『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』小澤竹俊
『わすれられないおくりもの』スーザンバーレイ
ジャンルもまちまちで、とにかく読み漁った感じです。
なかでも『海街diary』は、大切な人や大切なものを亡くした人がたくさん登場します。このコミックスを私は初めて読んだのですが、妻は昨年の闘病中に読み返していました。この物語をどんな思いで読んでいたのだろうかと胸が熱くなりました。ちょうどその頃、劇場版の映画がテレビで再放送されていました。2時間にまとめられているため、脇役の登場人物たちの生きざまについては大幅にカットされていましたが、亡くなっていった人が生前「死んでいくことがわかっていても、美しいものを見れば美しいと思えることがうれしい」と語っていたシーンが心に刺さりました。妻も「今年の桜を観ることができて、本当に良かった」と喜んでくれていたことを思い出しました。
『ツバキ文具店』は、グリーフからの再生もエピソードの一つになっていました。突然に妻・母を奪われた親子の話、わだかまりを解消することなく亡くなった主人公の祖母のことなど、じんわりと心に染みる話でした。
病気を患ってから処分した本も多いのですが、これらの本を見つけやすいところに残してくれた妻の想いが伝わってきました。
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