古典テンプレ展開~通い婚~
古典作品、色々ありますけど貴族の恋愛の方式今からしたらあり得ないですよね。手順がだるい。
①:男が女を見初める
②:女の下へ通い歌やらなんやら詠んだりする
③:親密度高まったら結婚
簡単に書けばこんな感じ?この記事はこの②の段階の話です。
もちろん通い婚と言うだけあって毎日の様に相手の家まで出かけてくわけですが、ここでひとつ問題があります。それが雨です。
いくら貴族とは言え、時代は平安とかその辺。移動手段は牛車とかになります。もちろん道も舗装されてないのでぬかるみ放題。よってそんな乗り物が動く訳ありません。
そんで服装。裾引きずってるのがデフォルトとか言うヤバイ服なので雨の日に出歩いたらひどい事になります。
つまり何が言いたいかと言うと、昔の人々にとって雨の日の外出はハードルが高いってことです。なので大雨が降ったら「今日は通うのやめるか」となるわけですが、もちろんブッチするわけにもいかないので使者を送って謝罪の和歌込みの手紙を渡します。その内容は大抵、
今日は雨のせいで通いに行けないけど、この雨で増水した川の水より自分の愛情の方が深いことは分かって欲しい。ごめんね!
こんな感じです。テンプレデッキ。
相手の女も素直にじゃあしょうがないねなんて言わず、「つまりは来ないってことでしょ?来いよ」みたいな手紙を送り返します。
この時代はプライド命なので、こう言われたら男はもう行くしかありません。最終的にはずぶ濡れになりながら相手の家まで出かけてくわけです。可哀想。
雨の日の通い婚テンプレまとめ
①男:謝罪の手紙(大抵 川の水の深さ<愛情の深さ)
②女:上手いこと言って無いで来い
③男:結局ずぶ濡れになりながら行く
ほぼ自分用みたいな感じでまとめました。読んでくれた人ありがとうございました。