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#24 人を愛するために
自分が誰かを愛するときの愛し方は、
誰かから受けた愛し方と似るのだと。
例えば、初めて誰かを好きになったとして。
親が自分にしてくれた愛し方で誰かを愛す。
そして誰かに愛されたとき、
親から受けた愛し方を上書きする。
そうやって人は、
愛する人への表現を変えていくのだと。
親から愛されなかった子が
愛し方を知らないまま世に出てゆき。
歪な愛ばかりを持つ集団と群れる。
そして美しさを欠けながら生きる。
愛を知っているから
人は美しくなれるのだと知った。
愛を知らないから
人は騙されやすいのだと知った。
愛ってなんだっけと迷う。
愛ってどんな匂いがしているのかと悩む。
桜の匂いがする。ふわっと。
母親に抱き着いたとき、眠くなる匂いが。