"不満"の反対は"満足"ではない?
中小企業診断士の勉強をしていくと、リーダーシップ論や動機付け理論などを学びます。
その中で、ハーズバーグの動機付け衛生理論がでてきます。
どのような理論かというと、
”不満"の反対は"満足"ではない
”不満"の反対は”不満ではない”という理論。
たぶん、これだけだと、頭の中が???になってしまうと思います。。。
言い換えると、
”不満”の反対は、”不満ではない”
”満足”の反対は、”満足ではない”
ということ。
???
ここで、本来の理論の説明を読むと腑に落ちると思うのですが、
病院などで病気なった人の衛生状態をいくら清潔に保っていたとしても、その病気が治るわけではない、ただし、不衛生にしておくと院内感染など別の病気が広がるリスクはあります。
ハーズバーグは仕事に対して満足する要因と不満の要因は全く別ものだと述べています。
たとえば、オフィス環境が汚れていて狭くて、、、みたいな状況だと仕事に対する不満は高まっていきます。
しかし、オフィス環境をいくら清潔にして広々、、、みたいな状況になったとしても不満ではなくなると思いますが、だからといって、突然仕事自体が満足になるか、というとそうではないと思います。
仕事にたいして満足するかどうかは、仕事自体のやりがい、自分の成長感や役割としての責任、自己決定感や自己肯定感などいろいろな要因があると思いますが、決してオフィスの環境要因だけで、仕事に対する満足感が高まるわけではないと思います。
要は、仕事に対する満足と不満は1つの軸の上に載っていないということ。
似たような事例としては、品質の議論も同じだと思います。
当たり前品質と呼ばれているものは、満たせなければ不満になりますが、当たり前品質をいくら高めていっても、お客様は当たり前だと思っているので、満足にはつながりません。
魅力付け品質と呼ばれているものは、満たせなくても特に不満につながりませんが、もし満たせると、お客様の満足につながります。
たとえば、時計の時刻精度などは当たり前品質になっているのではないでしょうか?時刻がでたらめなら不満足になりますが、時刻が正確になったからといって満足度が上がるわけではなく、あくまで当たり前のお話。
一方で、もし世の中に身に着けているだけで幸せになる時計、というものができたら、それはむちゃくちゃ魅力的だと思いますが、その機能がないからと言って不満が募るわけではないです。
一見1つの軸上に載っていて、対になっていると感じても、実は1つの軸に乗っていないことって、いろいろ世の中にはあるのではないかと感じています。