見出し画像

なぜ組織の「ブランディング」に「ウェルビーイング」が必要なのか?

スカイベイビーズでは、「ウェルビーイング」と「ブランディング」を結びつけて企業や組織の自然体な魅力の発信をサポートする「ソラミドブランディング」といった事業を展開しています。「ソラミドブランディング」では、まず「ソラミドwell-being」を活用し、企業や組織のウェルビーイングの状態を見直すことからスタートします。

企業の「人的資本」が注目される時代において、ブランディングは単なるマーケティング手法ではありません。その企業の本質や個性を際立たせるための重要なプロセスです。そして、その基盤にはウェルビーイングの向上が欠かせません。

今回は、そう考えるに至った背景を書きたいと思います。

「本当に良い会社」しか信頼を得られない時代がやってきた

私は、長年ブランディングの仕事に携わってきました。もともとは演劇のディレクターとしてキャリアをスタートさせましたが、30歳を過ぎてからはパンフレットやウェブサイトの制作に携わり、ブランディングの仕事へと自然とシフトしていきました。ひとつのモノをただ依頼通りに作るのではなく、「なぜそれが必要なのか」「どうすればより良く伝わるのか」を考え続けてきた20年でした。

特に採用に関連するブランディングに多く携わってきたなかで気づいたのは、「良い会社」そのものを作らなければ、良い人材を引き寄せられないということです。いわば、それが採用活動の本質だと考えています。

現代の情報社会では、会社の実態が簡単に透けて見えます。企業が本当に良いサービスや心遣いを提供できなければ、社会から信頼を得ることは難しい。

採用ブランディングでも、商品ブランディングでも、最終的には「どんな人たちが、どんな価値観をもとにそれを作り出しているのか」を明らかにする必要があります。それが共感を生み出し、結果として会社や商品の価値を高めるのです。

そうした課題を考えるなかで、モノづくり以上に「人づくり」に着目し、そこから現在の「ウェルビーイング」と「ブランディング」を結びつける仕事につながりました。

ウェルビーイングとブランディングの関係性

繰り返しになりますが、現在、世の中はモノやサービスの価値だけでなく、それを「誰が」「どんな想いで」作ったのか、企業や組織そのものの在り方に注目が集まっています。いわゆる「ホワイト化社会」の中で、企業がどれだけピュアな理念と精神でサービスを生み出しているのかが問われるようになりました。

たとえば、一つの商品が売れる背景には、その商品だけでなく、それを生み出した企業や働いている人たちの「物語」が重要な役割を果たします。単に良い商品を作るだけでは不十分で、その裏にある「人間らしさ」や「信念」が共感を呼ぶことで初めて、ブランディングが完成するのだと思います。

ウェルビーイングという考え方は、まさにこうした背景を見つめ直すのに適した視点です。個々の社員の幸福感や企業全体の健全性を高めることが、企業の個性を強化し、その結果としてブランディングにもつながる。ウェルビーイングとブランディングは、実は切り離せない関係にあるのです。

組織のウェルビーイング向上が、社会全体の幸せにつながると信じて

これからの社会では、企業が持つ個性や価値観、働く環境の健全さが、より重要視されていくでしょう。ウェルビーイングを基盤にしたブランディングを通じて、持続可能な社会を支える企業が増えることを願っています。その結果として、私たち一人ひとりがより幸せで充実した人生を送れる社会の実現にもつながっていけばと思います。

ウェルビーイングとブランディングは、一見すると異なる領域に見えるかもしれません。しかし両者を結びつけることで、人と企業、そして社会の幸せを包括的に支える取り組みが可能になると考えています。

ウェルビーイングな組織づくりについて書いた記事はこちら


いいなと思ったら応援しよう!