股関節228 変形性股関節症と脚長差
おはようございます!
運転しているとすぐ眠くなるキャラクターの塗山正宏です。
今日のテーマは、
変形性股関節症と脚長差についてです。
現場の塗山正宏が、変形性股関節症と脚長差についてお伝えしていきます。
股関節の軟骨がすり減っていくと、軟骨がすり減った分だけ脚の長さは短くなっていきます。
また、寛骨臼の骨が削れてしまったり、大腿骨の骨頭が変形していくと、さらに脚の長さは短くなっていきます。
左右の脚長差が1㎝を超えてくると、体感的にも脚の短さを感じるようになります。
ただ、脚長差にも種類があり、器質的脚長差と機能的脚長差が存在します。
①器質的(構造的)脚長差
・大腿骨の骨折等の外傷による影響
・大腿骨の成長障害による影響
・変形性股関節症による軟骨の摩耗や骨変形による影響
②機能的脚長差
・変形性膝関節症に伴い膝が曲がっている影響
・脊柱側弯症にともなう骨盤傾斜による影響
・変形性股関節症に伴い外転拘縮、内転拘縮による影響
・偏平足などの足部の異常による影響
などが挙げられます。
それ以外にも自覚的脚長差(本人が訴える主観的な脚の長さの差)というものもあります。
脚長差が大きくなってくると、人工股関節の手術を行っても脚長差が補正できる限界があるため、脚長差が大きくなりすぎないうちに手術を考えたほうがいいでしょう。
脚長差が大きくならないうちに、手術を行えば脚長差を揃える事が可能ですから。
脚長差が残存してしまうと、腰や膝関節に負担がどうしてもかかってしまいます。
他の関節が悪くならないように、それは避けたいですよね。
具体的には脚長差が1センチを超えてくるようなら、手術を検討してもいいと思います。
以上です!
本日のまとめ
脚長差が大きくなりすぎないうちに手術を検討しましょう。
「さかな、さかな、さかな~♪」
魚を食べて頭を良くしたい整形外科医の塗山正宏でした。